アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

心を亡くす

「忙しい」という人はその字のとおり

心を亡くしている。

 

昨日そんな人とすれ違った。

 

次男の忘れ物を届けに学校へ。

 駐車場に入ろうとしたら

前の車が校門の側で止まった。

 

遅刻した息子とその母親が降りる。

遅刻・早退の場合

保護者のサインが必須。

 

後続車に気付いて

母親は車を駐車場内に移動させた。

 

小さな敷地の学校なので

門の側に止める方が校内入口に近い。

さっと降りてさっとサインするなら

問題ないだろうという彼女の予想が

はずれてしまった。

 

私が車を降りた時に

その母親が戻って来た。

視線が合ったので

「おはようございます」と挨拶した。

 

彼女は無言で車に乗り込み

走り去って行った。

 

きっと通勤途中に

息子を送りに来たのだろう。

1分1秒を無駄にしたくなかったのに

車を移動させる手間がかかって

不機嫌になったのかもしれない。

 

もし私の心がささくれだっていたら

彼女の不機嫌に同調して

むかむかしたかもしれない。

 

こういうジンブツに

同情もしないし同調もしない。

 

 忘れ物を届けた後

バールに立ち寄り

エスプレッソを一杯。

閃いたことを実行するために

足取り軽く帰宅した。

 

 

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foto Yaegashi Luna