アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

箱の中をのぞいてみたら

2018年のほとんどの時期

木星はさそり座にいた。

 

占星術に詳しい訳ではないけれど

流れに沿って生きていると

天体の動きと

自分の行動が

同調していることに気づく。

 

とことん内面と向き合う時期だったと

後から聞いて納得した。

 

箱の中をのぞいてみたら

しまったことすら

意識していなかった

自分のかけらが散らばっていた。

 

ひとつひとつ手放していく。

その作業を繰り返した。

 

長い時間をかけて築き上げた

自我の塊の塔。

その基盤を切り崩す。

 

再生のための崩壊。

 

そうわかっていても

精神的に肉体的に

簡単な作業ではなかった。

 

お疲れ様でした。

よくやったね、と

労いの言葉が届く。

 

うん、よくやったな、と

自分で称賛しながら

静かにひとりで

少し甘めの紅茶を飲む。

 

空っぽになった箱には

もう自分のお気に入りしか

入れないと決めた。

 

今は箱に残っている

埃をきれいに拭き取り

ぴかぴかに磨き上げる時期。

 

お楽しみはこれからだ。

流れは私をどこへ連れていくのだろう。

 

でも、行先が問題ではないことも

もうわかっている。

 

景色を眺めて

風を感じて

鳥と一緒に歌いながら

旅路を楽しめばいい。

 

ただそれだけでいい。

 

 

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foto Yaegashi Luna