アレコレ楽書きessay

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コロンブスはアメリカ大陸を発見していない

 

学校で習う歴史の授業に

疑問を持ち始めたのは

「1492年・コロンブスのアメリカ大陸発見」

これが発端。

小学校5年生だった。

 

「大陸を発見し開拓するときに

インディアンから身を守るために銃の携帯が必要だった。

だからアメリカでは拳銃を一般人でも持っている。」

 

ワタシの伯母にはインディアンの友人がいて

彼女が書いた本を読んでいたので

教師が言ったこの言葉に憤りを覚えた。

 

自然を敬愛し共存する素晴らしい人々なのに。

 

インディアンと呼ばれる彼らは

その土地で生まれて暮らしていた民族。

たどり着いた白人が「インド」だと

勘違いしたことからついた呼び名。

 

彼らは野蛮人なのではなく

侵入者である白人から彼らの土地と暮らしを

守るために戦っただけだ。

 

コロンブスも

またはアメリーゴ・ヴェスプッチも

大陸など発見していない。

単にヨーロッパ人種に知られる機会を作っただけ。

そこに大陸はあったのだ。

 

西暦も「国際社会」では

当たり前に使われているが

日本でも他の土地でも

独自の暦を使っている民族は多々ある。

 

開拓か侵略か。

それは立場が違うだけで

同じ行為をさす。

 

この時から自分の頭の中で

「欧米人とその視点に疑問を持たない

日本人の筆者によると」という前書きを

添えつつ授業を受けることにした。

 

多数が正しいわけではない。

少数が正義なわけでもない。

視点の違いがあるのみ。

 

そこを忘れなければ

思想の違いによる争いは

最小限に抑えられるのに。

 

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foto  ami (写真素材 足成)