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アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

だから一瞬に集中して生きる

今朝、友人が急死した。

倒れている父親を発見したのは娘。

次男と同い年。

 

その知らせを聞いたとき

思考と現実の焦点を

合わせることができなかった。

 

体を使うアルバイトと

空手の練習があって

ワタシの心身は救われた。

 

動きを止めると

彼の笑顔が浮かぶ。

 

特別に親しい友人ではなかった。

時々一緒に公園で立ち話をしたり

夏の夜には一緒にジェラートを食べたり

その程度の付き合いだった。

 

だから

ワタシの日常生活は変わらない。

 

ただ

普通に過ごす日々の

紙一重の位置に

いつも死が潜んでいることを

あらためて痛感させられただけ。

 

今見ている風景を

明日も見られるとは限らない。

 

だから

この一瞬に集中して生きる。

 

彼は自分の魂が

体から旅立つ瞬間を

どう感じたのだろう。

 

見栄えのいい男だった。

見事なシルエットの人だった。

 

最後の旅立ちに

手荷物は許されていない。

すべて

この地に残していく。

なにも持って行けないのだ。

 

モノへの執着心が減り始めたのは

自らの死を意識したときだった。

 

そのかわり

日々の匂いと音と感触を

貪欲に求めるようになった。

 

それらを自分の肌になじませて

集中して生きていけば

形にならない光のようなものを携えて

最後の旅に出発できる。

 

 

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foto Yaegashi Luna