アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

エキストラから主役級に抜擢された理由

 舞台や映画の話ではなく

アルバイトのこと。

yluna.hatenadiary.com

 

現在も続いているこの仕事。

 

再開時に渡されたものは

スカートの裏地だった。

作業は簡単だが枚数が多い。

 

単純作業を繰り返し

手さばきがどんどん早くなる。

見えない部分の作業でも

単に終わらせることをよしとしない。

 

自分で納得いかないなら

割に合わなくてもやり直す。

そして期限は守る。

 

それを繰り返していたら

顔も知らない検査員から

絶対的信用を得た。

 

エキストラから表舞台へ。

裏地からドレスへ。

 

時折、名指しで仕事が来る。

厳しい検査員が

「この仕上げ作業はるなへ回して」

というのだそうだ。

 

正直、気楽な裏地の作業を

歌を歌いつつやるのも好きだった。

 

けれど、自分で納得いかない仕事を

やらなくてよかった。

 

目立たない部分の仕事でも

見ている人はいるのだ。

 

少し緊張感は伴うが

割がいい表地の作業が

信頼とともにやってくる。

 

本当にありがたい。

 

この夏バカンス先で

美味しい魚料理を家族とともに

楽しむために

針と糸とハサミを操る日々。

 

もうすぐ夏がやってくる。

 

f:id:yluna:20160531050547j:plain

 foto Yaegashi Luna