アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

安定と幸福は似て非なるもの

「住所不定無職にはならないで」

私がイタリアに来る少し前

母がこういった。

 

彼女が恐れているのは不安定。

そして急激な変化。

 

定住する家

世間に認められる仕事

これがなければ不幸だと

信じている。

 

その日寝る場所がないという

不安を味わった体験から

安心して眠れる場所があるのは

本当にありがたいと思う。

 

私達が暮らす場所ではまだ

金銭が必要だから

誰もが認める仕事で

定期収入があることも

感謝すべきこと。

 

けれども

安定することと

幸福であることは

同意義ではない。

 

変わらないモノは

なにひとつ存在しない。

 

形あるものは変化する。

 

家も仕事も人間も

変わらないものはない。

 

変化を恐れて

将来に不安を抱き

頑なに殻の中に閉じこもる人は

どれだけ貯蓄があろうが

名声があろうが

必ずまた

新たな恐怖と不安を呼び込む。

 

私は母と違う選択をした。

 

変わりゆくものを

あるがままに受け入れて

流れるように生きていく。

 

 

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foto Yaegashi Luna