12月初めに暗い顔をして
ダンナが帰宅した。
「冬のボーナス全額支給なし」
という告知を受けた日のこと。
あれこれ計画していたことができないと
落ち込んでいる彼に言った。
「まかしといて！なんとかなるから！」
こう言った時点で
具体的なあては何もなかった。
金策に走り回ったりせずに
マイペースで針仕事をして
家の中の飾りつけを楽しんでいたら
ちゃんとプレゼントはやってきた。
まずはダンナの両親から
「クリスマスに好きなことをしてね」と
家族全員に金一封。
次に訪れたのは
「前払いアルバイト」。
2か月分まとめて先払いしたいという
依頼者からの申し出。
そしていつもの針仕事の会社の都合で
「今製作中のパーツ代金を前払いしたい」
という要求。
振り込み手続きを2回に分けたくないからと。
さらにダンナの会社から
「ボーナス代わりに未払い手当」と
「1月分の給料一部先払い」の振り込み。
同じ職場の誰かが
「クリスマス休暇を楽しみたい」と
ごり押しをして全員にささやかな
振り込みが実施された。
ふたを開けてみれば
冬のボーナスの2倍の金額が
我が家に舞い込んできた。
どんなに「良くなさそうにみえる出来事」も
心持次第であっという間に
ひっくり返すことができる。
サンタクロースは
いつでも私たちを見守っている。
Happy Merry Christmas!!
foto Yaegashi Luna
