アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

新月の夜の抜き打ちテスト

週末普段行かない店に行った。

次男は不在。

長男とダンナと3人でピッツェリアへ。

 

店の屋外テーブルに高校生が7~8人。

彼らは長男の姿を見て

耳打ち話を始めた。

中学生の頃

息子をからかっていた集団。

 

我々は3人3様の反応をした。

 

私は完全無視。

と言うより通り過ぎた時点で

意識から消えていた。

 

息子はちらりと見た後

すぐに視線を真っすぐ正した。

 

ダンナは店に入って席について

息子に質問した。

彼らの名前やどんな行動を

中学生の時にとっていたか。

 

息子は冷静に淡々と答える。

 

「どうでもいいよ。過ぎたことだし。

結局あいつらはあんな風に固まって

あのグループに留まるだけ。」

 

私は息子に拍手を送った。

 

帰宅しても翌日の朝も

いらぬ心配をして

同じ話題を掘り起こすダンナ。

 

息子は抜き打ちテストを

満点で終了させた。

 

ダンナにはまだ追試が必要。

 

私と2人になったとき

彼はぽつりとこぼした。

 

「あいつはすごいな。たいしたもんだ。」

 

そりゃそうだよ。私の息子だもの。

と笑って答えた。

 

 

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foto Yaegashi Luna