アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

役割を終えたら消えていく人々

近所の家の周りに

数台の車が止まっていて

人だかりが出来ていた。

 

「誕生日会かな」

とダンナがつぶやく。

 

そこに住んでいるのは

長男の同級生で

中学生時代あからさまに

息子を仲間外れにしていた親子。

 

長男以外の近所の同世代の子供たちを

全員招待して誕生日会を開く

そういう家族。

 

学校が別々になってからは

すれ違う程度で顔をあわすことがない。

 

車で脇を通過したとき

目に飛び込んできたのは

金網と植木を押し倒して

家の壁寸前に止まった自動車。

 

眉間にしわを寄せて

集まっている群衆を背に

私たちは車を進めて目的地へ。

 

彼らが見えなくなった途端

ぷっと思わず私が

吹き出し笑いをしたのを機に

家族4人で大笑い。

 

人命にかかわるような事故ではないし

まるでお笑い映画のワンシーン。

 

「神様はいるよね」

笑いながらダンナがうなずく。

 

自分の人生に必要ない人の

言動を一切気にすることはないという

体験を味合わせてくれた

いじわる親子は

役割を終えて我々の人生から消えた。

 

そして私たちが直接手を出さなくても

勝手に報いを受けている。

 

発したエネルギーは必ず戻ってくる。

これはまぎれもない真実。

 

 

f:id:yluna:20180416152016j:plain

foto Yaegashi Luna