アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ピタゴラからくり装置

「私、鼻息が荒くないんだよね」

センスがよくて技量もある

友達がずっと前につぶやいた。

 

彼女は持ち前の才能を

主に個人的な生活に活かして

絵になる暮らしをしている。

 

そうだなあ。

私もあまりガツガツと

荒々しく歩む人間ではない。

 

けれども

のんびりとのほほんと

しろねこスカイのように

自由気ままに暮らしているように見えて

動き出すといきなり

ターボエンジンがかかる。

 

そのスピードに

大抵の人はついて来れない。

 

だからやっぱり

基本的にひとりでできることが

自分の性にあっている。

 

もちろんいつも

協力してくれる誰かがいる。

そういう存在には感謝あるのみ。

 

タイミングが訪れたら躊躇はしない。

まず一歩踏み出してみる。

後はピタゴラ装置のように

カチリ、カタタンと勝手に動き出す。

 

周囲からの視線や評判が怖くて

最初の一歩を踏み出せないときもあった。

それはそれで経験値。

 

だから無駄も失敗も本当はない。

全てが糧になる。

 

もし身動きできずに留まっているなら

熟成して後々

とても美味しくなる食べ物のように

開封するときではないのかもしれない。

 

きっと今私は

新しいピタゴラからくり装置を動かす

虹色のボールを磨いている。

 

 

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foto Yaegashi Luna