アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

やられて嫌なことはやらない

理不尽に怒鳴られたり

推測でなじられたり

先を急ぐ人に小突かれたり

やられて嫌な思いをしたら

そういう行動はやめようと

逆見本にしている。


泣き寝入りではない。

相手が聞く耳を持っていて

ことばが通じるなら

言うべきことは言う。


自分で妄想した不安や恐怖から

声を荒げる人がいる。

見たくない自分の内面を垣間見ると

そこを隠すために怒る人もいる。


ずっと昔のことだけれど

バドミントンのミックスダブルスの

パートナーに試合前

なじられた事がある。


その次の大会に他の人ともうすでに

申し込みをしていたことを知ったからだ。


彼が勝手に妄想を膨らませて

私はずっとその人と組むと

思い込んでいたらしい。


「お前、友達全部なくすぞ!」

と試合会場に向かうエレベーターで

数人の知らない人達の前で怒鳴られた。


淡々と返事をした。

「次の大会に誰と組むか

それを決めるのは私です。

それに友人関係のことまで

とやかく言われる筋合いは

一切ありません」

ほぼ無表情で。


謝ったり、泣いたりする態度を

期待していたんだろうか?


虚をつかれて

彼は呆然としていた。


何事もなかったかのように

ウォーミングアップを始めたら

ぼそっと彼が言った。

「お前、すげえな」


誰かが何かや誰かに対して

やたらと怒鳴っているとき

内面の声が聞こえるのだ。


不安・恐怖・罪悪感・淋しさ

そういうものを隠すために

いくら声を張り上げても

心では別のことを語っている。


やられて嫌なことはやらない。


たったそれだけの行動が

いつかは世の中をいい方向へ

導くと信じている。


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Foto Yaegashi Luna