週1回の掃除アルバイト先で
キッチンの物置を片付けた。
2年間放置してある場所に
大きなダンボール箱が2つあった。
買物袋、紙袋、ビニール袋
掃除用品、包装紙が
ぎっしり詰まっていた。
一応分類はしてあったけれど
すぐに取り出せる状態ではないから
ちっとも役に立たない。
「捨てるのはもったいない」
たまりに溜まった物達は
だたじっと他の物の下に
埋もれたままで出番がない。
「私は整理整頓している」
「家を散らかすのは私以外の家族だ」
そう断言する人の99%は
ぎっしり物を詰め込む収納を
整理整頓だと思っている。
どこにも空きスペースがないから
物が収納場所から溢れる。
だから適当な隙間に詰め込む。
とりあえずここに、と。
それを繰り返して同じような物が
あちこちに散らばっている。
私もそうやっていた時期があるから
どうして物が無駄に溜まるか
そのメカニズムがよくわかる。
「もったいない」
「いつか使えるかもしれない」
この呪縛から解放されないと
同じことを繰り返す。
その人が何を基準に生きているか
家を見るとよくわかる。
スッキリした収納スペースを見て
依頼者は大喜びした。
まるで奇跡だ!と。
彼女が「もったいない」の魔法から
抜け出すきっかけとなりますように。
Foto Yaegashi Luna