アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

シャワールームのオペラ歌手と卵スープ

とあるオペラ歌手のコメディを思い出した。

映画かテレビドラマか。

いつ見たかも覚えていない。


彼はとてもいい声でいつもいつも

シャワールームで歌っていた。


その素晴らしい声は評判になり

オペラ歌手としてデビューした。


ところが。

舞台では本調子がでない。

本人も周りも悩む。


悩み疲れた彼は

自宅でシャワーを浴びる。

そして歌う。

のびのびといい声が響く。


そこで彼は気付いた。

必要なのはシャワールームだ!と。


その後、彼の舞台にはいつも

特設シャワールームが設置され

彼は裸で身体を洗いながら

素晴らしい歌声を披露する。


今日卵スープを作って

私は確信した。

天才的な能力がある、と。


全く予定していない状態で

ふと作る料理が美味し過ぎる。


メイン料理は玄米炒飯。

これはキッチンにある

食材から予め決めていた。


昨日昆布だしを作った鍋を

料理に使いたくて

ちょうどいい容器が見つからず

すでに使っていた容器の入替えをした。


そのときカップ1杯分の

手羽先と野菜で作ったベーススープが

収まらなくなった。


だったら炒飯に合いそうな

軽いスープを作ろうと

卵スープを用意した。


結果、卵スープ120点満点。

玄米炒飯95点。


そういえば書道で入賞したときも

都市職員のバドミントン全国大会で優勝したのも

微熱があったり病み上がりで

周りのことや結果なんて

考える気力すらない状態だった。


まさに無我夢中。無心。

自分が何をやってるのか意識すらしない。


スポーツ選手がよく言う

ゾーンに入った状態。

3次元的なしがらみや束縛

経験も知識も実力差も意識しない場所。


今日の卵スープは完璧だった。

でも私はシャワールームのオペラ歌手と同じ。

あ!ついでにこれも作ろう!と

慣れしたんだキッチンで

ミシュラン5つ星並の料理を作る。



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Foto Yaegashi Luna