アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ソクラテスと対処療法、そして体質改善

ソクラテスの弁明

まだ本を読んだことはない。

夕べ本の紹介動画を聞きながら

食器を洗っていた。


ソクラテスが死刑判決を受けたときの

やりとりが書かれている。


彼は死ぬことを恐れていなかった。

知らないことを怖がる必要はない。


むしろ死んで魂になったら

もう殺される心配もないから

ずっと問答対話をして楽しむ。


そう言って死刑判決をあっさり承諾した。


今回のコロナ騒動で

日本の家族や友達を守りたい!

このままじゃヤバいよ!と

活動家・革命家魂に目覚めた友達が

燃え盛って行動している。


彼女と私はまったく別のアプローチで

それぞれ発信している。


これならシェアしてもいいと

感じた情報を送って来たので

フェイスブックにあげた。


それは医療従事者を助けるために

不特定多数との接触を避けて

密集へ行かないで欲しい、という

わかりやすい構図を含んだもの。


「自分自身と家族、友達を守るため」

と言われても周囲の人が元気だったら

別に普通に出歩いていいんじゃない?

そう思ってあたりまえ。

目の前に惨事が繰り広げられていないから。


でも元気な人が無自覚の細菌兵器となって

菌をばら撒きながら感染経路を

どんどん拡大させていることで

病院がパンク状態になり

助けられる人も助けられない。


それがイタリアの医療崩壊の現実。

単純にベッドと器具と人手が足りない。

それだけなのだ。


だから重症患者数のピークを

抑えるためになるべく家から出ないで。

それが医療現場の人達の声。


軽症なら病院へ来ないで

自宅で寝て栄養をとって治して。

普通のインフルエンザと

たいして変わらない症状なら

これまで通りの方法で各自対応して。


これはヤバい。いつもとは違う。

そう感じたら相談センターなり

かかりつけ医の所へ

なるべく公共の移動手段を避けて

あわてることなく行って欲しい。


そんなことも伝えている。


なぜ私は友人と別の観点から

発信をしているか?


ソクラテスのように

死を悲劇だと思っていないから。

大勢の犠牲者が出ても

それぞれの魂が自ら選んだ選択。

そういう視点で動いている。


でも実際に苦しんでいる人

肉体的・精神的にキツい人が

なるべく楽になって欲しいと思う。


だから今、具体的にできること。

そういう情報は拡散する。


幼い子供と一緒に自宅待機する気苦労。

これからどうしよう?どうなるんだろう?

という漠然とした不安。


そういう苦痛の処方箋。

それは対処療法。

根本的な体質改善ではない。


こういう機会にじっくり自分自身と

向き合うことで本来の姿に戻るきっかけが

見つかるかもしれない。


それが体質改善の入口。


専門医がそれぞれの分野で動き

必要に応じて協力しあうように

私は時折、活動家の友達と対話をする。

そこでお互い新たなことに気づく。


ソクラテスと彼の友人達のように。

学びに終わりはない。

私達は永遠に成長を続ける。



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Foto Yaegashi Luna