アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

どれくらいあれば安心できる?

仕事に振り回されて

日常生活をないがしろにしていた人達が

あれほど望んでいた「自由時間」を

たっぷり手にした途端

今度は「お金がなくなる不安」

に振り回されている。


具体的な数字を知ると安心したり

感心したり比較しやすいから

世の中の大半の人は

金額や数字を知りたがる。


市役所をやめて離婚して

イタリアに来たとき

手元にあった現金は400万円くらい。


1ヶ月間に使うお金を計算したら

家賃を入れて約5万円前後。

当分はイタリア語の勉強に

集中できるな程度のざっくり計算をして

後はお金からフォーカスを外した。


それでどうにかなったから

今ここで生きている。


現在、職場が閉鎖されているので

先月分の給料がどうなるのかは

全くわからない。


不定期アルバイトは2つ継続中。

大まかな計算では数カ月間

何の支障もなく暮らせる。


どうしても家賃が払えない状況が

目の前にあるならなんとかしようと

行動に出るだろうけど

その現実はないから考えない。


その程度の概算で大丈夫。

私は不安を感じない。


半年後、1年後どうなってるか

考えても仕方ないことは考えない。


いったいどれくらいの金額を手にすれば

安心できるのだろう?

そもそも今の状況で現金があっても

使えない場合も増えてるよね?


全土閉鎖中のイタリアでは

旅行へ行けない。

レストランへ行けない。

洋服も靴も鞄も店頭では買えない。


せっかくたっぷり時間があるなら

自分が何に不安を感じているのか

どうして不安なのか

とことん追求してみればいい。


おばけと一緒で

正体がわからないから怖い。

じゃあ不安の尻尾を掴むまで

自己探索すればいい。


考え過ぎてお腹が空いたら

美味しいものを食べればいいし

子供や動物と遊べばいい。

ひとり遊びだっていい。


結局私達って外の世界がどうであっても

そんなことを繰り返して暮らしてる。



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Foto Yaegashi Luna