アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

イチジ ガ バンジ

一事が万事。

些細な言動がその人の全てを表す。

これはかなり当てになる。


もちろん人間は多面性を持っているし

上手く仮面をかぶっている人も

うようよいる世の中。


でも直接表情や動きを観察すれば

だいたいのことは読み取ることができる。

電話の声やメールの文字にも

人のエネルギー状態は表れる。


概して女性性の強い人は

このエネルギーを読むアンテナ感度が高い。

見かけが女性らしいというのは

あまり相関関係がない。


もちろん人が誰かを観察するとき

必ず自分自身のフィルターを通す。

だからそこが詰まっていたり歪んでいると

妙な先入観を持ってしまったりもする。


被害妄想はフィルターにゴミが溜まっているから

引き起こしてしまう現象のひとつ。

だから自分自身を含めて誰かを観察するときは

ニュートラルな感覚が大事。


内観するときも

他の人物を観察するときも

よく指針にするのは口癖。

またはしゃべり方。


ぽろりとこぼれる言葉には

素の姿がくっきりと表れる。


私の口癖は「ちょっと」。

人・物・仕事・社会、全てにおいて

少しだけ関わることが好きだから。

「じっくりゆっくりたっぷり」は重いので

それは自分自身にしか使わない。


母は「それを知ってた」という表現をよく使う。

私と父の会話に入り込んで

「それ〇〇で聞いた」「〇〇さんが言ってた」

としきりにアピールする。


彼女と一緒に展示会をしたときに

「上手くいったのは全て私のおかげなのよ」

と友達に話をしていた。


「なんでも知ってるいい子、すごい子」

でありたいインナーチャイルドがいるなと感じた。

私自身長いこと抱えていたので感覚的にわかる。


とにかく褒めて欲しい。

他人からの承認欲求が強い。

自分の手柄が欲しい。


それらは向上心にもつながるけれど

危うい面も多分に含んでいる。

なぜなら欲求が満たされないと

誰かにストレスをぶつけたり

体調不良として表に出やすいから。


こんなに頑張っているのに

なんでわかってくれないの?と

外側に問題設定をしがち。


目の前に表れる人は自分自身を映す鏡。

または過去の残像。

鼻についてムカムカするなら

まだ手放しできていない姿。


少し昔の自分自身が放った

エネルギーの残像だとわかれば

違和感だけを感じてすっと手放せる。

不快感は尾を引かない。


先日ある人物との会話で

彼女の話し方に違和感を感じた。

時折どろっとした重い念を放つ人。

周りの人や環境が望みどおりに動いてくれないと

毒を溜めてそれを放つ。


自分の過去の残像であることに

気づかせてくれたことに感謝して

そっと距離を置く。


愚痴や不満を言葉にできない人よりは

本人の抱える鉛の重さがやや軽いので

私自身が元気で防御シールドが

きちんと機能していれば影響は受けない。


相手にしないというよりは

渦中に引きずり込まれないという感覚。

直接自分自身の言動に何か言われたときも

そうかもね、と軽く流すことができる。


人間っていう生物はホントにおもしろい。

観察して学ぶことは尽きない。



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Foto Yaegashi Luna