アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

分別収集と過渡期の葛藤

イタリアにゴミの分別収集制度が

ほぼ全域に導入されたのは

私が移住してからのこと。


だからいい年をした大人ほど

素材を見分けることができない確率が

驚くほど高かった。


紙とプラスチックの違いがわからない。

加工物が溢れているので

それで迷うならば納得がいくけれど

どう見ても手触りも

迷いなく紙製品だと断言できるものが

プラスチック収集箱に入っている。


理解できないレベルの無知度合いだった。

具体例のリストを掲載したちらしが

各家庭に配布され違反者には罰金を課し

ようやく知識が浸透してきた。


その後、新たな展開を迎えた。


溢れんばかりのプラスチックゴミを

国レベルで減らすために

商用の袋は基本的に自然分解される素材に

強制移行されたのだ。


ボトルや紙コップ・紙皿、使い捨てカトラリーも

トウモロコシや竹、パルプ材などを

原材料にしたものが増え始めた。

すると疑問を抱く人が発生する。


トウモロコシ素材のペットボトルは

生ゴミに入れておくと自然分解する。

でも見かけはプラスチック。


浸透していない変革はいつも混乱を招く。


拝金主義の時代は終焉に近いけれど

銀行口座に数字が並んでいると

なんでも解決できると信じて疑わない人が

まだまだ大勢いる。


コロナウイルスの騒動が収まれば

昔のような生活に完全に戻れると

思い込んでいる人はどんどん苦しくなる。


占星術の星の動きをみても

2020年は200年に一度の時代変革の時期。

ある惑星達の並びは6500年前に起こったらしい。


人類の記された有史以来初めての

過渡期を迎えているのだ。


どうすればいいのか。

答えは実にシンプル。


「自分で感じて考えて行動する」


たったそれだけ。

単純な故に難しい。

習字で美しい一や〇を書くのが難しいように。


ごまかせないから。

すっぴんで裸が美しい赤ちゃん達のような

透明度の高い感覚が必要だから。


私達は過渡期を生きている。

葛藤はあってあたりまえ。

万人に共通のひとつの正解はない。


選ぶしかない。決めるしかない。

自己責任で。

環境や他人のせいにしないで。


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Foto Yaegashi Luna