アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

快楽主義のすすめ

心地よくて楽しいことばかりするのは

なぜだか「いけないこと」だと

すり込まれて育つ人が多い。


我慢して頑張って自己犠牲することが美徳。

快くて楽しいことは堕落。

ほんのひとときのご褒美ならいい。

そんな集合意識がうごめく時代だった。


だいぶ変化しているようだけれど

まだかなり根強く快楽は悪のような

思い込みに囚われてる人が多い。


特に日本では長期バカンスなんて

勤め人にとってはご法度。

だからなにもしない休日はもったいない!

とばかりに連休にまでぎゅうぎゅうと

スケジュールを埋めたりする。


イタリア人は基本的によく働きよく遊ぶ。

会社に命を捧げます、という人はまずいない。

学校の夏休みは3ヶ月。

勤め人も夏休みは2〜3週間が普通。


週末の外出にしろバカンスにしろ

リラックスできる場所でおしゃべりや食事を

楽しむことが目的で行動する。


心のアンテナを使って

快と楽を感じることを選んで生きる人は

ストレスが少ないから普段からご機嫌。


いやそんなことお金がないから無理。

家族がいるからできない。

わがままばかり言ったら社会的に抹殺される。


こういう反応を反射的にする人が

ほんとうにたくさんいる。

快楽主義の生き方をする人を叩くのは

自分がやりたくてもできないことを

他の誰かがやってるから芽生える嫉妬。


やってみればいいんじゃない?


勤務時間が終わったらさくっと帰宅する。

帰宅途中に途中下車してみる。

なんにも特別なことをしない休暇をとる。

家で食事したくないならひとりで外食する。


え、そんなの無理!ってブレーキをかけてるのは

本当は自分自身である場合がほとんど。


家庭の主婦だって毎日食事を作るのが

めんどくさいならばお惣菜を買ったり

デリバリーサービスを使ったりして

楽をしても大丈夫な場合もあるはず。


山のような洗濯物にアイロンがけしたくないなら

家族に必要な物を自己申告させて

それ以外はかけない、というやり方もできる。


なにもいきなり何もかも捨てて旅にでなくても

日常生活のなかで楽しくて心地よいことは

ごろごろあちこちに転がっている。


例えば私はアルバイトへ行く前でも

食事に合うビールやワインを飲む。

アルコールには弱くないので普通に

お掃除やアイロンがけができる。

気分がよくなるだけで何も不都合はない。


普段はキッチンをすっきり綺麗にしているけど

他にやりたいことがあればまる1日

食器を洗わずに皿がなくなるまで放置する。


アイロンがけがしたくなったら真夜中でもやる。

お腹が空いたら時刻など気にせず

食べたいものを食べる。

先延ばしできる注文は後回しにして

何時間もカラオケで歌いまくる。


それでもアルバイト先は探さないのに増えるし

アクセサリーの注文も絶えない。


快楽主義を実践していると

好きな仕事しかやって来ない。

違和感を感じることは支払い額が高くても断る。

お金には変えられない快よくて楽しいことを

自分のペースでやりたいから。


なんでもいいから

できることで心地よいこと楽しいことをやる。

試してみる価値はありますよ。


自分が笑顔でリラックスしていれば

自然と周りの人にも優しく接することができる。

快楽主義、おすすめします。


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Foto Yaegashi Luna