アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

演者ひとり観客ひとり

人間の脳は騙されやすい。

姿勢を変えて行動を変えると

性格まで変わってしまう。


集団行動の団結力を強化するために

同じ服を着るだけで仲間意識が作られる。

規則正しい生活をしていると

自分はちゃんとしている人間だと安心する。


見かけや行動で私達の脳を

簡単に操作できるのなら

まずは演者ひとり観客ひとりでやってみる。


やりたいことがいくつかあるのに

家の中が乱雑になっているとする。

料理人モードにギアを入れれば

真っ先にキッチンを整えて

美味しい食事を作ることに専念する。

溜まっている洗濯物は放置して。


芸術家モードにスイッチを入れれば

散らかっている場所や物が視界に入らない。

作業スペースだけ確保して

納得がいく仕上がりになるまで

寝ることも食べることも考えない。


家政婦モードにカチリと入れば

手際よく作業して家の中が綺麗になる。


さくさくと切り替えをすれば

あれもこれも上手くいく。

あたりまえのことなのだけれど

人間は意外と集中力を奪われやすい。


乱雑な物の山に囲まれていると

視界に入るものの影響を受けやすい。

だから基本的に物は少ない方が楽だし

精神も乱されにくい。


誰かに認めてもらおうと

外側に承認欲求を撒き散らさないで

まずはひとりで完璧な演者になる。


人生ゲームを私はこうやって楽しんでいる。

娼婦として舞台に立つときに

母親役の気配を完全消す女優のように

そのときの役割りに集中する。


午前中はお針子さん役。

移動の車の中ではチャネラーまたは歌手。

行ってきます。

楽しい1日でありますように。



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Foto Yaegashi Luna