アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

発展的縮小とコラボレーション

発展的縮小という言葉を聞いたのは

25年くらい前のこと。

友達のお気に入りのお菓子屋さんが

少し有名になり過ぎて店を閉めた。

大好きなお菓子作りを楽しむ時間が

とりにくくなった現実を変えるために。


素敵な決断だなと思った。

サイズダウンすることで

動きやすくなるのは肉体だけではない。


わざと狭い家に引っ越した人の

YouTube動画を見たことがある。

物を減らして快適に暮らしていた家族が

今度は家も小さくして

掃除や手入れの手間も減らすという発想。


自分が今参考にできるとしたら

やることの数を減らしてみるという部分。

そして苦手分野のことを

自分ではやらないという決断。


実際にそうしてみたら

コラボレーションの話がやってきた。

ひとつ動くとまた何かが変わる。


試しにどんどんなにかをやることは

けして悪いことではない。

やってみないとわからないことが

本当にたくさんあるから。


上手くいかない部分を改善したり

工夫を凝らして応用することで

思わぬ産物が生まれたりもする。


先日は違うこと言ってたよね?

と横槍を入れてくる人の言葉は

単なるリトマス試験紙。

「そう。考えが変わった!」と

堂々と答えて新しい発想を実行する。


そんなことを繰り返して

世の中には名作や素晴らしい発明が

生まれて続けている。


いきなり地球の人間生活を

ひっくり返すような大発明を

魔法のようにやる必要もないし

気負いもいらない。


淡々とした日々の暮らしの中で

ふとやってみようと思ったことが

後々世界に広まったりするもの。

そもそも自分の世界が変わることだって

偉大なる大変化だ。


どんなときでも余裕がないと

スムーズに物事が進みにくい。

物も人間関係もいらないなら手放して

ゆとりを作っておく。

そこには風が入って空気が動く。


新しい出会いはいつも

古いモノを手放す覚悟があれば

いつだってやってくる。


素敵な春になりますように。


f:id:yluna:20210401210531j:plain

Foto Yaegashi Luna