アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ロンバケの南ちゃん憑依現象

かなり年月が流れたけれど

初めて「ロングバケーション」をみた。

日本で社会現象になった頃は

なんとなく登場人物を耳にした程度。


日本のテレビドラマはどうしても

漫画チックな雰囲気になる。

一般的な日本人の普段の

自己表現方法が平べったいから。

ひょうひょうとして淡々。

アクセントや身振り手振りが

少ないからぼそぼそしている。

関西人は別格だけどね。


当然個人差はあっても

カメラの前で大袈裟に表現する

その姿が痛々しいほどに

不自然な時もある。


ロンバケの登場人物達も

それぞれの役柄を強調している。

役者達のなりきり度合いが高く

少女漫画チックな要素を

ちゃんとばらまいてる。

その割合が心地よかった。


でも、もどかしかった。

あー!なんでそこでやめるの!

アプローチとスキンシップの

積極度合いが真逆なイタリアに

すっかり慣れ親しんでいるから

じれったくて仕方ない。


なんでこう言ったのか。

あの行動の真意はなにか。

そんなことをこねくりまわす前に

好きならさっさとキスして押し倒せ!


というかキスのひとつやふたつに

騒ぐのが変じゃない?

と、輸血のおかげで体内で増幅した

ラテンの血が日本人の人格を抑え込む。


ハグやキス、名前の呼び方に

いちいちときめいていたら

普通の暮らしが成り立たない。


ふとした瞬間に思う。

ここ数日どうやら

山口智子さんが演じる

キャラクターに近いものを

もともと持っていた私に

南ちゃんが憑依している。

お気に入りだからいいけどね。


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Foto Yaegashi Luna