アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

浮気と本気と出会い・イタリア版大人の恋愛がもたらす食志向と笑顔の変化

昨夜久しぶりに参加した
「金曜日の集会」メンバーの
様子が変わっていた。

もともとは母・妻の役割を
月に1回忘れておしゃれをして
出掛けようという趣旨の集まり。

幼い子供の母親もいる。
その日だけは誰かに託し
ミニスカートやピンヒール
好きな服を着て夜遅くまでおしゃべり。

メンバーの身近にいる
ちょっと変わった人物の
陰口がおかずになることが多かった。

普段は子供達の前でできない
シモネタ付きのガールズトークも
ここぞとばかりに花が咲く。

ズレてきたなと感じたタイミングで
少しずつ参加頻度を落としていた。
そしてロックダウン。

約8か月ぶりにメンバーが動いた。
私が参加するのは約1年半ぶり。

揚げ物メインの前菜と
ピザを各自ひと皿平らげた後に
しっかりデザートも食べて
カフェイン入りのエスプレッソや
食後酒を飲むのがあたりまえ。

全く飲まないメンバーもいたけど
とにかく胃にずっしりくる
メニューが主流だった。

ところが昨夜は様子が違った。
前菜からバラエティに富んだメニュー。
野菜もタンパク質食材もある。
そしてピザを残す人が増えた。
食べきれない量が多い人は
各自箱をもらって持ち帰り。

さらに誰もデザートを頼まない。
エスプレッソコーヒーの代わりに
カフェインレスの物を頼む人ばかり。

話題は主に自分達の家族や
自主隔離の話などなど。
その場にいない人の陰口はゼロだった。

いちばん印象的だったのは
集会をなんとなく総括している人の笑顔。
とても穏やかな顔つきで
柔らかな美しさで笑っていた。

彼女は数年前に旦那と別居を始めて
大好きな歌や踊りの時間を共有できる
パートナーに出会った。

私生活を心から楽しめる相手と
過ごしているだけでこんなに表情が
まろやかになるんだな。
それをまのあたりにした夜だった。

別居した旦那の浮気相手は
自分の娘を預けることもあった
家族ぐるみの付き合いだった隣の奥さん。
イタリアだけでなくよくある話。

浮気騒動の後にお隣さんは夫を亡くし
今は元浮気相手が人生のパートナー。
つまり昨夜の集会の天然引率者の
別居夫の彼は隣の家に通っている。

いつも視線が泳ぎがちで
「泥棒猫」と呼ばていた隣の女性も
笑顔がまあるくなった。
彼女にとっては浮気ではなかった。
「私は本当に彼を愛している」と
身近な人に打ち明けたらしい。

複雑そうに見えるかもしれないが
みんな笑顔になっている。
いつまでも粘っこく
許さない・許されないと
怨念の塊になっている人がいない。

やっぱりすべて本人次第。
それを肌で感じた夜だった。
いつも自然と集会をまとめる人の
大人の恋愛効果が参加者に波及している。

ついでに盛り上がったのは
更年期で生理が終わった女性と
避妊しないで交わることができると
ガッツポーズした男性が主人公の映画の話。

そうなんだよ。
生理が終われば妊娠の心配がなくなる。
セックスの楽しみも喜びも倍増するはず。
コンドームもピルも要らない。
人間の花盛りは結構長い。

熟女のみなさん。
若い女の子しか相手にできない
ヤワなオトコ達のたわごとはぽいっと捨てて
女性の身体にある天然の宝物を
かわいがってあげましょう。

妻を女性として扱っていない諸君。
他の女性が魅力的に見えるのは
あなたの技術が幼稚過ぎるのかも。
もう一度学び直す必要があるなら
先生はあちこちに居ます。

不義と呼ばれる関係者のみなさん。
所属社会のルールを守ることも
大切ではありますが
規定枠に収まることだけを教えられて
自由奴隷のように暮らす人々の
頭をガツンと殴って目を覚まさせる
そんな役割を担っているのかもしれません。

なんだかデザートが盛りだくさん。
食べ過ぎにならないように
本日はこの辺で。

素敵な週末をお過ごしください。

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Foto Yaegashi Luna