アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

聞こえなかった十字架

数年前にはじめて
聞き取れた音がある。
それは子音の「t」。

YouTubeをみながら気づいた。
あるアメリカ人の女性が
oftenの「t」の音を
とてもわかりやすく発音している。

その人独特の癖なのだと思った。
それまで私の意識には
「t」の音がないオーフンという感じの
発音が刷り込まれていたから。

ところが。
それ以後他の人も「t」の音を添えて
オフトゥンのような発音を
していることに気がついた。

日本語環境で暮らしていると
子音だけの音を耳から聞く機会が
少ないのでなかなか聞き取りにくい。
聞こえない音は発音できない。

イタリア語はローマ字読みと
似ている発音なので
基本的に書いてあるアルファベットを
そのまま音にすればいい。

でも日本語よりも子音だけの音を
発音する機会が多いし耳にする。
「t」の例で言えばバゲット。
カタカナ読みすると母音の「o」が
はっきり聞こえる「ト」になる。

欧米では軽く「t」の音が添えられる。
「ッ」と「トゥ」の間のような
かすかな音が語尾にくる。

このような音を聞いたり使ったりして
いつの間にかその子音を聞き取る
神経細胞が発達したのだろう。

そうか。
そんなところに意識しなかった
十字架があったのか。

私が気づかなかった十字架。
その音とことばから浮かび上がる
シンクロメッセージはたくさんある。

書き出すと長くなるので
それはnoteに書きます。

針仕事へ行ってきます。
素敵な1日を。

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Foto Yaegashi Luna