医者・占い師・カウンセラー
知識人・専門家・予言者
誰でもいいから断言してくれる人を
探して彷徨う人は多い。
どうなるかわからない
なにが原因かわからない
なにが起こっているのかわからない
どうすればいいのかわからない
そんなとき信頼できる誰かに
相談するのはいいけれど
ありがちなのは
とにかく断言してくれる
誰かを探すというやり方。
誰だって間違える。
経験豊富な人だって
未知の出来事には答えられない。
人は迷うときに自信がなくなる。
感情も揺らぐ。
だから大丈夫!と太鼓判を
押してくれる誰かを探してしまいがち。
見識者だから大丈夫。
科学者だから安心。
神様だから間違えない。
そんな依存心があれば
どんなことばを聞いても
すべてが正しいと盲信しがち。
それが罠の仕組み。
「必ず〇〇してください。」
「絶対に✕✕しないでください。」
こう言う人の話は危険。
それが誰であっても。
今まで信頼していた人であっても。
そういう意味で私は疑い深い。
自分自身の感覚や判断ですら
絶対的なものではないと自覚している。
なにかをする・しないの
最終判断は自分でやる。
抗えない状況だったとしても
仕方ない場合でも
周りや環境のせいにはしない。
混迷しているとき人は
とにかくなんでもいいから
暗闇から抜け出したいともがく。
芥川龍之介の蜘蛛の糸のように
救いの糸にぶら下がろうとする。
弱音・愚痴・悩みを
話すことができる相手が
人生の鍵を握っている訳ではない。
アドバイスをくれる相手は
単純に鍵を握りしめている
自分の手のひらを
そっと開くひとつの方法を
ことばにしてくれているだけ。
今日も暑くなりそうです。
素敵な1日を。
Foto Yaegashi Luna