アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

わからないことは怖いから断言して欲しい

医者・占い師・カウンセラー
知識人・専門家・予言者
誰でもいいから断言してくれる人を
探して彷徨う人は多い。

どうなるかわからない
なにが原因かわからない
なにが起こっているのかわからない
どうすればいいのかわからない

そんなとき信頼できる誰かに
相談するのはいいけれど
ありがちなのは
とにかく断言してくれる
誰かを探すというやり方。

誰だって間違える。
経験豊富な人だって
未知の出来事には答えられない。

人は迷うときに自信がなくなる。
感情も揺らぐ。
だから大丈夫!と太鼓判を
押してくれる誰かを探してしまいがち。

見識者だから大丈夫。
科学者だから安心。
神様だから間違えない。

そんな依存心があれば
どんなことばを聞いても
すべてが正しいと盲信しがち。
それが罠の仕組み。

「必ず〇〇してください。」
「絶対に✕✕しないでください。」

こう言う人の話は危険。
それが誰であっても。
今まで信頼していた人であっても。

そういう意味で私は疑い深い。
自分自身の感覚や判断ですら
絶対的なものではないと自覚している。

なにかをする・しないの
最終判断は自分でやる。
抗えない状況だったとしても
仕方ない場合でも
周りや環境のせいにはしない。

混迷しているとき人は
とにかくなんでもいいから
暗闇から抜け出したいともがく。
芥川龍之介の蜘蛛の糸のように
救いの糸にぶら下がろうとする。

弱音・愚痴・悩みを
話すことができる相手が
人生の鍵を握っている訳ではない。

アドバイスをくれる相手は
単純に鍵を握りしめている
自分の手のひらを
そっと開くひとつの方法を
ことばにしてくれているだけ。

今日も暑くなりそうです。
素敵な1日を。

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Foto Yaegashi Luna