アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

なんでも屋が器用貧乏ではなく機用富豪になる時代がやってきた

ひと昔前の履歴書の
定型枠が合わない時代に
なってきたことを感じる。

性別・資格・学歴・職歴
この枠に収まらない
たくさんの経験をしつつ
人として成長する人間が
増えてきたから。

イタリアに定型フォームは
ほとんど無いに等しい。
やってきたことを
自由に記入できる。

約20年暮らして
イタリア版の履歴書を
初めて作成したのは
3年前の夏の終わり。

今の針仕事を始める前に
比較検討してみたら?
と言わんばかりの
絶妙なタイミングで
声がかかり面接をした。

職場環境も経営者も
なかなかのハイレベル。
ただし条件が希望とズレていた。
自分の生活リズムに合う
パートタイム契約ができない。

それが決め手。
帰宅後やりたいことがある。
とてもシンプルな理由。

ひとつのことを
ずっと続ける美学。
それを生活全てに
強要するかのような
風潮が日本にはあった。

もともと縛りが少ない
イタリアで成長した
息子達はたくましい。

それぞれの趣向を
日々の暮らしに活かしつつ
やる・やらないの決断を
自分自身でしている。

日本でも器用な人が
あれこれこなす場が増えて
機会を用いる「機用富豪」が
活躍している様子。

「器用貧乏」になるな
という無言の圧力を
感じて育った身からすると
実に嬉しい時代。

「なんでもそこそこできる」

そんな人材が希少価値と
呼ばれる時代がやっときた。
世の中はいつも
ワタクシの後を着いてくる(笑)。

針仕事へ行ってきます。
素敵な1日を。

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Foto Yaegashi Luna