アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

お気に入りのワンピースを裏返しに着ていた

あ!逆に着てる!
そう気づいて恥ずかしくて
なるべく見られないように
物陰に隠れながら
ちゃんと着直せる場所を
探している夢をみた。

私はまだ女の子と呼べる
年齢期の身体だった。
公衆トイレを見つけたので
誰もいなくなったのを
見計らって駆け込む。

鍵をかけたはずなのに
扉が開いてしまう。
好奇心旺盛な男の子達が
着替えようとしている私に
興味をもって
何度も扉を開けようとする。

だめだ。
ここでは着替えられない。

あきらめて開き直って
男の子達の前に立って
まっすぐに聞いた。

ねえ、なにがみたいの?
足?下半身?
見せてあげるよ!ほら!
これで満足?!
あなたは?なにみたい?
胸?ほら!これでいい?

そうやってひとりずつ
質問してはワンピースを
めくってたくし上げて
私の身体を見せた。

男の子達はおとなしくなったし
私はふっきれてしまった。

もういいや。
こそこそしなくても。

でも着替えたい。
どこでガバッと脱いで
ワンピースを元に戻せるかな?

舞台裏のような場所に
たどりついたけれども
中世時代のようなカツラを
かぶった男達がたくさんいて
なかなかいい場所が
みつからない。

そこで目覚めた。

私はワンピースを逆に
着ているように育ってきたのだ。
かわいい柄がみえないし
ポケットも使えない状態。

いったん裸になれる場所。
ちゃんと生まれ持った服を
着直すことができる環境。
それを探して生きてきた。

世間一般の常識や
植え付けられた概念を
サッパリこそぎ落とさないと
裸になれない。

イタリアという国に
今住んでいるけれど
本質的にはどこにいても
変わらない「態度」
自分で選んだ「信念」
これが軸になる。

なにを大切にしたい?
優先事項はなに?
ここからしか答えはでない。

実際に住む家や肩書きは
後からオマケのようについてくる。

もちろん物質的な
安心感はとても大事。
心と魂を運ぶ身体は車。
手入れも掃除も必要。

お気に入りのワンピースを
いったん洗ってアイロンをかけて
着替えたら散歩に行く。

今、私は靴やかばんを決めている。
手ぶらで裸足もいいけどね。

せっかくならば
かわいいワンピースに
ぴったりのコーディネートで
外にでかけたい。

いい天気の土曜日。
ぐっすり寝ました。
久ぶりの朝寝坊。

素敵な週末をお過ごしください。

********************************

note創作大賞2022参加作品
和紙のコラージュ絵本アニメ。
「Rosso Blu Giallo」
「あかまる あおまる きまる」
↓☟↓☟↓☟↓
https://youtu.be/tGeGYADHtH8

f:id:yluna:20220212171709j:plain
Foto Yaegashi Luna