アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

赤信号

車を運転しているとき
または歩いているとき
誰もいない道路で
信号が赤だったら止まる?
横断歩道をわたる?

ある人が言っていた。

「俺は青信号になったら渡れと
 子供たちに教えない。
 危険じゃないと
 自分で確認して渡れと教える」

彼は無邪気な子供心を持った人。
行動力と洞察力の
バランスが素晴らしい。

そして彼を手のひらの上で
転がして遊ばせる
度量の大きいパートナーが
これまた素敵な女性。

さて赤信号。

「みんなで渡れば怖くない」

これが日本独特の
ありがちな行動基準。

誰か他の人がやっているなら
しかも人数が多ければ
紛れてしまうから大丈夫。

そうやって行動する癖が
ついていると
自分で決めることが怖くなる。

もし周りに誰もいなくて
ずっと信号が赤だったら?
そんな状況なら渡るよね。
車を走らせるよね。

実は私達が生きている
物質世界の信号は
いつも赤と青が両方ついている。

一歩踏み出すと
信号は青になる。
立ち止まっていると
ずっと赤のままだ。

他人を観察することも
周りを見渡すことも
それはそれで
素晴らしい冒険の第一歩。

でもブレーキになるだけなら
瞼を閉じて自分の声を
聞くことから始める。
おおげさなことでなくていい。

水が飲みたい。
あたたかい場所で眠りたい。
トイレに行きたい。
触れたい。
歌いたい。
話したい。

そんな単純な自分の欲求に
なぜか蓋をしてしまう
大人が多い。

なぜ心地よくなることを
なぜやりたいことを
遠ざけてしまうんだろう?

我慢しろ頑張れ努力しろ計画しろ
完成させろ踏ん張れ負けるな
見返してやれ維持しろ辞めるな

そういうエネルギーが
原動力になることもある。

だけどね。

もうちょっとだけ
手綱を緩めて
ゆとりのある散歩を
楽しんでもいい。

「忙しい」を連発して
頑張りすぎる人を
みかけるとそう思う。

針仕事へ行ってきます。
みなさん素敵な1日を。

f:id:yluna:20220406131603j:plain
Foto Yaegashi Luna