アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

復活飯はスパゲッティ

いったんウイルス感染の症状が
軽くなった先週半ば
イースターの後には
仕事復帰できると思っていた。

だけど症状が再度悪化して
頭痛と吐き気に再び襲われ た。
丸2週間通常の生活が
できない状態だった。

たぶん私の中の何かが
アップデートされる期間だった。

今、職場にはたくさんの仕事が
舞い込んでいて
喉から手が出るほど
復帰を望まれていた。

けれども私の魂は
それを喜んではいなかった。

目の前にあるタスクは
誰に言われなくても
勝手に抱え込んでしまう。

そんな性質を私の魂は知っている。
だから動けなくさせるのだ。
以前はそんな時
罪悪感に苛まれていた。

私が気をつけていれば
体調管理をしっかりしていれば
誰にも迷惑をかけることがなく
日常生活を滞りなく
送ることができたのに、と。

もちろん元気に仕事が
できる状態はありがたい。
もしそれができない現実が
目の前に作られているならば
それは何らかの必然。

知らないうちに
拾い集めてしまう
ゴミのようなエネルギーも
なるべくこまめに処理している。

それでも家の中の大掃除が
時折必要なように
私たちの体には何かが溜まる。
それを処理する期間というものが
たまに訪れることがある。

今の瞬間できないことに
フォーカスしていては
笑顔の未来は創れない。

動けなくて苦しくて
寝込んでいる時でも
そうやってうずくまって眠れる
暖かい寝床があること。

自分が世話を焼かなくていい
手間のかかる生命体が
近くにいないこと。

身近な友人・知人達が
差し入れや手助けをしてくれること。

毎日窓を開けると
日差しを眺めることができる家。
安心して休むことができる環境。

そんな全てに感謝しかない。

誰かが仕事に来られない時に
その人を責める気持ちなど
微塵も生まれない。

私がそういう感覚でいるので
周りの仲間もそういう
サクサクとした感覚で生きている
人たちばかりだ。

動けない時に動けと
言ってくるような人間は
周りからいなくなった。

自分が放っているエネルギーが
自分の世界を作る。
それを体感する日々。

外では春風が元気に舞う日曜日。
自宅待機に入った時には
まだ新緑の葉が茂っていなかった
庭のポプラの木が
立派な葉をゆらゆらと
揺らして踊っている。

イースター後の復活飯は
西洋ネギたっぷりのスパゲッティ。
キレイに盛り付けたりもしない。
ガサツに皿に乗せる。
食べられるしあわせを味わう。

素敵な週末をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna