アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

体育館から逃げるドナルド

住民に開放している
市民体育館に引っ越した。
そんな夢を見た。

荷物運びを
手伝ってくれた人達が
適当に詰め込んだ収納場所の
手前の部分だけ
少し使いやすいように
整理をして物を入れ替えた。

背後から声が聞こえる。
手伝ってくれた人達の
称賛のおしゃべり。

「きれいに荷物を収めてるよね」
「ホントにすっきりしてる」

公の空間に居住するなら
これをずっとキープするんだな。
奥の方の荷物は明日片付けよう。

そう思いながら収納スペースの
扉を閉めて立ち上がる。

疲れているのかな?
足元がふらつく。
張りかけのネットに
足をとられて転びそうだった。

わらわらと個人開放の
バドミントンコートに
大人も子供も集まってくる。

3人でプレーしている
大人達に混ぜてもらおうかな?
毎日この個人開放の時間が
終わるまでは眠れないんだな。

そんなことを考えなら
集まってくる人達を観察。

するとドナルド柄のシャトルと
赤・黒のラケットを箱に入れて
ドナルドそっくりに扮装した人が
子供達を相手に何かをしようと
コート内でアピールし始めた。

あ!ドナルド相手に
バドミントンの小技を
いろいろ見せつけてやろう!

箱から赤いラケットを取り
シャトルキャッチをやろうと
ジェスチャーで誘ったが
なぜかドナルドは逃げる。

シャトルを掴んで
ドナルドに向かって打とうとしたが
スカッとかすっただけで
遠くに飛んで行かない。

彼は出身地を示した
ちらしのようなモノを残して
体育館から出て行った。
でも声が聞こえる。

「かまってちゃんはまっぴら」
「仲間が欲しいなら
 他の人間のところへ行けばいい」

ドナルドに扮装している彼の
出身地はアメリカで
その州がチカチカと光っている。

薄っぺらいそのスクリーンの
ようなものから聞こえる声を
聞いてるうちに彼は逃げて
私の手元にはドナルド柄の
新品ではないシャトルが残った。

村上春樹の小説に登場する
ジャック・ダニエルと
カーネル・サンダースを
彷彿させるドナルド。

こうして文字にすると
同時進行で多重解釈が
降りてくるけれども
いちいち書かない。

牡羊座に木星が入っている
この時期のエネルギーが
言葉を捏ねくり回すことに
似合っていない感じがする。

今年5月に見た夢と
その時に感じたことの
メモを見つけたのでアップ。

素敵な1日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna