アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

たかが血液型されど血液型

世界の血液型分布図を検索してみると
イタリアはO型がいちばん多い。

A型大国である日本で
少し変わった人扱いされがちな
B型が主流の国もたくさんある。

たかが血液型されど血液型。

集団行動という
視点で観察すると
「お国柄」と血液型の割合は
あながち軽視できない。

私はO型なので
イタリア暮らしは肌に合う。
細かすぎないあれこれが
ちょうどいいのだ。

隣のフランスはA型が多勢。
だからフランス好きの日本人が
たくさんいるんだな、と納得する。

ちなみにイタリアでは
O型をアルファベットではなく
ゼロと呼んでいる。

生物学的に見たら
ゼロの方が理にかなっている。
A型B型の抗体が
「ない」という名称だから。

おそらくAB0(←ゼロ)と書いても
アルファベットと並んでいたら
O(オー)に見えてしまう。

きっとそんな理由で
日本ではアルファベット名称が
普及したと推測できる。

きっちり揃えたい
A型大国らしい現象だ。

ちなみにイタリア人は
フランス人やフランスを
なんとなく嫌いな人が多い。

逆にイタリアを嫌がる
フランス人は知人にはいない。
おもしろい現象だ。

フランスで実施されている
緩やかな結婚制度・無痛分娩
多子支援・愛人文化
などの賜物かもしれない。

縛られない穏やかさや
痛み・苦しみ・苦労が少ない
環境と文化背景が育む
柔らかな性質の現れかも。

イタリア人がフランス人を
毛嫌いする感覚は
日本人が近くのアジア諸国を
なんとなく嫌うのと似ている。
理由は違いそうだけれど。

隣または近くにいると
「違い」が邪魔な要素になる。
物理的に離れていると
違うことが「憧れ」になったりする。
不思議なものだ。

よくわからないから
それが魅力にもなる。

もちろん不安の材料にもなる。
だけどなにも知らなければ
快も不快も喚起させない。

だから合わないなと
感じたらなるべく
物理的に距離をとるのが
手っ取り早い策。

だいぶ秋が深まってきました。
素敵な1日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna