アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

実体のない世間様を最優先することをやめた結果〇〇が増えた【イタリアの復活祭と大掃除】

2023年4月9日はパスクワ。
(イースター・復活祭)
その前に神父さんが
各家を祝福をしてまわる。

年末の大掃除ではなく
ほとんどの家庭では
復活祭前に家をキレイにする。

キリスト教徒ではないので
聖水を振りまく儀式を
屋内でやってもらわないし
大掃除もしないけれど
気持ちの整理整頓はする。

いらない思考は分別ゴミみたいに
いったん観察してから手放す。

今年ごっそりと処分するのは
あちこちにこびりついていた
世間体という垢。

なにをするにも
いちいちまとわりついていた
実体のない世間様の視線。

そういう世代だったし
そんな社会で育った。

だけどいつまでも
言い訳に使っていたら
それは単なる自己責任からの逃避。

「周りにどう思われるか」
を最優先にしない。

アンテナにひっかかる
「なにか」をキャッチして
できる限りすぐに行動する。

ぐいぐい押す感じではない。
静かに力強く楽しく
歩みを進める感覚。

そんなエネルギーにのって
次々と絵の技法に挑戦している。
前作と次作のやり方は
全く違うこともある。

描きたい対象物を
イメージ通りに表現したい。
ただその欲望に忠実に
体感をフルに動かす。

あちこちに公開したときの
「統一感」を気にしすぎて
かけていたブレーキを外した。

まず外側に出す体裁を
整えるのではなくて
子供のようにまっすぐ
やりたい表現方法に飛び込む。

今回はここまで、と
ストップをかけるのは
自己管理の得意な大人の私。
衣・食・住も大事だからね。

身だしなみと身体と家を
整えることが描画作業の
ちょうどよい息抜きになる。

絵に取り憑かれていた
葛飾北斎ができなかったことだ。
彼は描くこと以外に興味がなくて
ごみ屋敷になったら引っ越す
という暮らしをしていた。

それは嫌だ。

基本、寝室で描いているので
就寝前と出勤前は机を整える。

さて、世間様という幻想の
モンスターを相手にしなくなったら
格段に増えたのは笑顔。
そして好ましい人間関係。

ただ描きたくて描いた絵に
「ありがとう」と微笑んでくれる。
コーヒーをおごってくれたり
自分のSNSでシェアしてくれたり。

ごほうびが欲しくて
描いた訳ではなくても
笑顔やコーヒーや称賛は
ありがたいし嬉しい。

やっぱり子供みたいに
夢中になるエネルギーはすごい。
勝手に周りに笑顔の輪が
波紋のように作られていく。

調子に乗りすぎて
「ごほうび」がチラつくと
ちゃんと制裁がやってくる。
素直に反省したら次へ。

さっきまで泣いていた赤ちゃんが
ケタケタと笑うように
数秒前のワタシはもう
過去の人物だから過去世。

え?この前違うこと言ったよね?
などと言ってくる人は
もう周りから消え去った。
高速で瞬間移動している私の
スピードを落とす人物は消えた。

その代表者は過去の自分。

私が変わったから
周りにいる人も変わった。
ほんとうにシンプルだ。

もうすぐ春分。
宇宙元旦と呼ばれる
切り替えのタイミング。
いらないものは手放す
とてもよいチャンスです。

素敵な日曜日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna