真夏の灼熱を避けて 早朝散歩をする。 まだ動き出す人間は少ない。 賑やかなのは鳥のさえずり。 時折早起きの人々と すれ違いながら挨拶を交わす。 帰宅の途に就くとき たいてい片手には 小さな花束が出来上がる。 教会前の駐車場 麦畑の脇 舗装されていない…
「住所不定無職にはならないで」 私がイタリアに来る少し前 母がこういった。 彼女が恐れているのは不安定。 そして急激な変化。 定住する家 世間に認められる仕事 これがなければ不幸だと 信じている。 その日寝る場所がないという 不安を味わった体験から …
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