アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

まるい食卓とシカクイ机

クリスマスと年末年始の時期 いろいろな家を訪問したり 外で食事をする機会が増える。今日お昼ごはんに招待してくれた 友達の家の食卓はまるい。 家族以外のメンバーを 気軽に追加しやすい。イタリアでも日本でも 昔はまるいテーブルが多かった。 囲んでおし…

ゴミ箱に捨てられたトナカイの親子

クリスマスの時期に 家の玄関で出迎えてくれる トナカイの親子は 街中の大きなゴミ箱の前に 捨てられていた。ペルージアのど真ん中で 雑貨屋をやっていた頃は 店を彩っていた親子。その後数年間は友達の店を 夜も明るく照らしていた。首が動かなくなっていた…

今宵もまた見惚れて嫉妬する

昼と夜の狭間の時間に 空と大地の境界線のあたりを うっとりと眺める。稜線や家や木々が描く線と 山の向こうに姿を消した太陽の 残り火が作り出す色彩。今宵も見惚れて 少しだけ嫉妬する。絵の具を扱って 伸びやかなグラデーションを 真似てみたいと思っても…

ひとり時間を穏やかに味わえる喜び

クリスマス準備をしながら 最近よく流しているのは 自分がやらないことを 情熱的にやっている人達の YouTube動画やおしゃべり。BGMっぽく流していると こうして世界の多様性が 育まれているんだなと感じる。私は惚れっぽくて 人も動植物も街も国も地球も宇宙…

アクション映画並みに車で滑って飛んだ朝

おとといの朝の出来事。 小雨の降る急な下り坂にて スピードの落とし具合が足りず ハンドル操作が効かなくなった。畑に突っ込まないように 踏ん張ってみたが 軽い車はぽーんと飛んで 畑に着地した。前日の雨で畑の土は柔らかい。 それでも前進はできる。 自…

何度も戻ってくるところ【クリスマス準備の季節がやってきた】

ぐるぐると 堂々めぐりして 戻ってくるところは いつもおんなじ。やっぱり好きなものは好き。 苦手なモノは苦手。手を動かして 細かい作業をすることが 大好きで止まらない。新しい素材を手にするとき 使い切りたいと思う。 半端に出たハギレや切端を ぽいぽ…

身体のバランスをとることで心の軸も整う

オンラインカウセリングを 今年の初夏からやっていたけれど 辞めることにした。高額な受診料を払わなくても 手軽にカウセリングを受けられる よいシステムだと思う。だけど、そのサービス理念の基盤と 私の価値観がズレている。社会不適合者 大人の発達障害 …

タイミング

そうか。 そういうタイミングなんだ。 と、腑に落ちることが 近頃ほんとうに多い。というか この世の本質は ベストタイミングだらけ。だけどアレコレと こじらせているのは ニンゲンという ちょっと変わった生命体。ワタシも今現在 ニンゲンというバイオスー…

夜がもう少し長かった頃

パチッと室内灯をつける。 そっと触れて枕元の灯りをつける。 動くものの気配で電灯がつく。夜に人工的な灯りが使えて 便利にはなったけれど 夜をそのまま楽しむ時間が とても短くなりがち。ヒトはたくさん勉強したり いっぱい働くようになったけど 笑顔は減…

手荷物だけの旅と思い出ボックス

イタリア・日本の往復旅を 手荷物だけでやってみた。 予想以上に快適だった。日本での滞在先が実家だから 簡単にできたことに感謝。なにか足りなければ 借りられるし買える。 カバンに入らないものは そのまま預かってもらう。これが可能だから ごちゃごちゃ…

素晴らしき国Nippon

4年ぶりの里帰り。 故郷ニッポンの人々と街の 素晴らしさに触れて この国で生まれ育った幸運に 改めて感謝している。これほどまでに 「普通の暮らし」のレベルが 高い国はめずらしい。公共のトイレもきれいだし ホテルも店も清潔で快適。 銀行・郵便局・市役…

「おもしろいなあ!このヒト!」

過去の記事をひとつ削除しようと なんとなく思った。 検索をして読んでみたらおもしろくて 昔の自分のファンになってしまった。その記事を探している途中で なにを書いたか覚えていない 気になるタイトルがいくつかあって それも読んでみた。おもしろい! こ…

より削ぎ落とした方が全体のバランスが整うという極意

この秘技を伯母から教わった。 小学生の頃の夏休み よく親戚巡りをしていた。 両親の生まれは岩手。 東北方面をまわることが多かった。当時福島に住んでいた伯母は 華道と茶道を教えていた。 私がひとりで遊びに行ったとき 彼女が基礎を教えてくれた。フラワ…

名前がある・名前を決める効果

はっきりしない感覚や よくわからない関係性に 呼び名があると 輪郭がくっきりするような 安心感を抱く性質を 私達人間は持っている。名前があることで なにかが枠に収まる。名前と概念を結びつけながら 〇〇と✕✕の関係性を覚える。そうやって思考や記憶を …

ぐう・ちょき・ぱあ【じゃんけんの法則】

平穏な日々はありがたい。 とはいえ必ず変化は訪れる。ふとした瞬間に 「こうなればいいな」と思う。その様子を具体的に想像してみる。髪型や体型。 暮らしや仕事のリズム。 周囲の人々との関わり方。 こんな感じになりたいと 思考で細部を描く。これが「ぐ…

らせん階段とカタツムリ

人が生きる道のりは らせん階段にそっくり。 季節の変化のようにぐるぐると 似ている感じの現象をめぐり 少しずつ立ち位置を変えて 階段をあがっていく。たまには少し下りてみたりする。 らせん階段の中心部分から 将来を見上げてみたり 過去を見下ろしてみ…

伝える練習が圧倒的に足りない日本の学校と社会

noteに長めの記事をアップしました。 なぜか埋め込みリンクが貼れないなあ。 よかったらお立ち寄りください。https://note.com/mikiluna/n/n375f7a1fadb3 Foto Yaegashi Luna

待ち時間にこっそりホロスコープとふくらはぎ鑑賞を楽しんだ話

昨日イタリアの滞在許可証の 変更手続きのサポート事務所へ行った。これまでは直接準備していたけれども 今回は離婚・引っ越し・法改正など いろいろな要素が絡んでいるので 確認のためにもこのサービスを 利用してみることにした。ご多分に漏れずイタリアで…

「誰」がやったか言ったかわからない【主語がなくても成り立つ日本語による共感】

イタリア語・英語・日本語で インスタグラムに詩を書いている。大きな違いに気がついた。 日本語は主語がなくても 文章が成立する。「誰が」を明記しなくても 文法的に変じゃない詩や歌詞が 自然に成り立つ。むしろ「私は…私は…私は…」を 連発すると幼い感じ…

鬼ごっこ

ふと「高鬼(たかおに)」のことを 白湯を飲みながら思い出した。高いところにいれば 鬼に捕まらない。なんだか大人もやってるなあ、って。 そう思った。周りよりちょっと高いところに 登れば安全で 降りると鬼になっちゃうかも。だから高いところに登る。 移…

イタリア・ペルージア Simple Life in Italy 2023.4.22

【Simple life in Italy. Photolog】週末の過ごし方・買い物・庭遊び - YouTubeフォトログをYou Tubeにアップしました。 よかったら遊びに来てね。

24時間以内に感じた嬉しいとこは?

あるカウンセラーが 男性性・女性性の使い方の 個人バランスを見極める質問 という話をしていた 。「24時間以内に感じた 嬉しかったことは何ですか?」この質問の答えが 人間関係・外側 ベースなら男性性 個人的感覚なら女性性 その割合で判断するそうだ。と…

ニセモノ

やはりもう無理だ。 できない。 好きな表現方法以外の やり方を使えない。誰かに媚びるために 好かれるように 嫌われないようにそれをやり続けることはできない。世の中の基準の「ホンモノ」は 著名だったり 伝統的だったり 外部基準をクリアしていたり。そ…

女性を描く【隠しきれないもの】

今朝通りすがりの人の作品から 女性に対する優しさと恐れを感じた。その作者である男性はたぶん 本物の肉体を持った女性と 野性的な本能むき出しで 交わったことがない。だから表現方法が柔らかく表層的。 肉体を描いているのに肉質感がない。歴代の女たらし…

誘惑されまくる日々の嬉しい苦悩

なにを描こう? どんな風に? どの紙に? 画材と技法は? モノクロ?セピア?カラフル?いちいち些細な 選択肢はたくさんあって 決めて動かないと なにも始まらない。描き始めても 躊躇したり途中でやめたり。 完成間近にすごく嫌になったり。気にくわないけ…

実体のない世間様を最優先することをやめた結果〇〇が増えた【イタリアの復活祭と大掃除】

2023年4月9日はパスクワ。 (イースター・復活祭) その前に神父さんが 各家を祝福をしてまわる。年末の大掃除ではなく ほとんどの家庭では 復活祭前に家をキレイにする。キリスト教徒ではないので 聖水を振りまく儀式を 屋内でやってもらわないし 大掃除もし…

やっと馴染んできた感覚とスイスイ動き出す現実【ヘビの毒を使う医神・へびつかい座】

離婚してひとり暮らしを始めて3年。 家や持ち物と刻むリズムが ごくあたりまえの日常になった。のんびりゆったりと 今の生活に馴染んできた。覚悟を決めたら 行動するスピードは速い。だけど身体やこころが 現実生活に慣れるには 少々時間がかかる。 あたり…

過去の自分の遺影

同僚の肖像画を描いた。 その話題の流れで 職場の経営者が言った。 「ワタシが死んだら描いてね」もちろん雑談のひとつ。 「死んでからじゃ遅いよ」 などと周りの誰かが言い 軽い笑いが沸き起こる。その直後に描いたのは 自分自身の正面図。 たぶん初めて長…

恋をすると世界を見る色眼鏡が変わってしまう

新しい家に引っ越ししてから あれこれやりたいことを どんどんやっている。習慣になったこともあるし 合わなくてやめたこともある。ピアノ・ボイストレーニング そして朗読の練習を それぞれ3か月くらい 続けた後に訪れたのは 古くて新しい恋。幼い頃から大…

感じていることを捻じ曲げないで伝えたときに人が離れて行くのはあたりまえのこと

大人と呼ばれる年齢になると なあなあと惰性で付き合っている 人間の数が増えていく。自分で何かを決めて動いたとき いったん周りにいる人間が 離れることがある。 すーっと消えていく。波長が合わなくなったら 距離を置くのはお互いのため。 戻ってこない人…