アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

恋をすると世界を見る色眼鏡が変わってしまう

新しい家に引っ越ししてから
あれこれやりたいことを
どんどんやっている。

習慣になったこともあるし
合わなくてやめたこともある。

ピアノ・ボイストレーニング
そして朗読の練習を
それぞれ3か月くらい
続けた後に訪れたのは
古くて新しい恋。

幼い頃から大好きだった絵。

ひとりで黙々と机にむかって
あれやこれやと描く。

そこは静かで賑やかな世界。

なにかを描くときに
じっくりゆっくり写真を観察する。
写真やスクリーンの制限を超えて
その人や景色に溶け込む。
無我になる。

細かい部分をみる
フォーカスを変える
色彩を観察
陰影を比べる

心地よい一体感は
中毒症状にも似た感覚。

空腹感や眠気を感じても
あと少し、もう少し、と
最愛の相手とのあまい時間を
引き延ばす心地にそっくり。

これはもう、恋。

外の世界を眺めるとき
気がつくと構図や色合いの
分析眼で見ている。

まず下地はあの色。
光を残して次にこの色。
いちばん濃い影はここだ。

そんな風に日常生活の
風景を見てしまう。

恋だよね。

寝ても覚めても
彼のことばかり考えている。
そんな感じ。

いい意味で他のことが
どうでもよくなる。

仕事から帰って来ると
まずはゆっくり食べてから
お昼寝していた日々が遠い。

その頃のゆったりのんびり時間が
ムダだった訳ではない。
飽きるまで観察していた景色や
雑学の知識がふと役に立つ。

恋する私は今日も
画材と素材とたわむれる。

針仕事へ行ってきます。
素敵な1日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna