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もふもふしたい

時々そう思ってた。

真っ白な猫のスカイと
離れてから6回目の夏。
元ダンナが音を上げた。
世話をしきれないと。

連絡が来た週末に
ケージを持って迎えに行った。

父親と衝突した次男が家を出て
私のところに居るから
2人と1匹暮らしになる。

今の家に引っ越した時に
一度スカイを連れて来た。

新しい環境に怯えて
ソファの陰でうずくまったまま。
餌も食べない。

私が留守にすると
誰も居なくなる家より
息子達がいる慣れた場所が
スカイにとって暮らしやすいのは
あたりまえだから諦めた。

ベッドで一緒に寝たり
ちょこちょこ遊んだり
かわいい写真を撮りにくくなる。

でもスカイが快適に
暮らせる方がいい。
もうずっと一緒に暮らせないと
覚悟してすっぱり諦めた。

執着を手放して諦めると
望みはあっさり叶う。

約6年間を「あっさり」と
呼べない人もいるかもしれないけど。

常に「今」しかない感覚で
生きている私にとっては
「あっさり」でしかない。

スカイの背中に顔を埋めると
いつもお日様の匂いがする。

ふわふわでもこもこ。

スカイみたいな白い毛布に
手で触れる度に
もふもふしたいなと思っていた。

願いは叶う。
叶うべきことなら必ず。

真夜中や早朝に
「お腹空いた」と起こされても
作業中に「遊ぼう」と邪魔されても
それでもかわいい。

毎日こまめに掃除しないと
家の中が白い毛だらけになる。
それでも楽しい。

ペットとして飼われる動物は
幸せなのかどうかわからない。

野生動物の方が自然の理に
かなっているのは当然。

もし「しあわせ」の尺度が
快適な状態の頻度と深さならば
ごろごろと喉を鳴らすスカイは
幸せを感じているのだろう。

人も猫も現の世の暮らしは
幻影ゲームなのだとしたら
私とスカイはいつも一緒にいる
キャラ設定なんだよね。

アニメや漫画なら
肩に乗ったりまわりを飛んでる存在。

さて次のエピソードは
いったいなんだろう?

片手でもふもふしながら
楽しい妄想に耽る土曜日の午後。

素敵な週末をお過ごしください。



Foto Yaegashi Luna



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