アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

感覚のざわつきに気付いたら【すべての出来事は偶然っぽい必然だという話】

ざわざわやもやもやを感じたら
ん?なぜ?どうしてかな?
と、自分に聞く。

アトリエに山程ある素材を減らして
作業しやすくなるように
使ってくれそうな友達や団体に
譲って受け取ってもらった。

ウイルス騒動の前に
3人の友達が我が家にきた。
それぞれ欲しい物を選んで
持ち帰ってもらった。

その中のひとりが
糸をすべてまとめて引き取って
叔母にあげると言った。

創作に使う時もたまにあるから
私が使う分だけ選んで
日を改めて彼女が取りに来る
という話になり
その日のやりとりは終了。

けれども糸引き取りの申し出が
なんとなく引っかかり
違和感を感じた。

その後ロックダウンなどがあり
移動に規制がかかった。

日常生活が一変したので
素材譲渡のことは
いったん保留になった。

糸をすべて渡すことに
どうして違和感を感じたのか
自問してみた。

引き取ると言った彼女の叔母は
市場で裁縫関連の小物を扱っている。
手元にあるカラフルな糸達が
市場に並ぶ姿を想像した。

ちがう。
色あせないように直射日光から
糸を守ってきたのは
乱雑に扱われやすい
市場に届けるためじゃない。

私がこの糸を使う。
だから違和感を感じたのだ。

刺繍や裁縫へのわかりやすい情熱を
持っていなかったから
すぐにはわからなかった。

「写真に刺繍するアーティスト」
「半立体作品を紙でつくる人」
「もともと好きだった端切れ活用」
「譲ってもらった和紙」
「職場からもらった素材」

こんな要素が混じり合って
おもしろい手法ができた。
やっと鮮やかな糸達の
出番がやってきた。

ウイルス騒動のおかげで
糸引き取り話が立ち消えた。
カラフルな糸達は手元に残った。

ちょっと大袈裟に解釈すれば
イタリアのロックダウンは
彩り豊かな糸達を
乱雑な場所から守ってくれて
その間に私が違和感の理由に
ちゃんと気付いたという話。

今日も暑くなりそうです。
素敵な日曜日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna



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