アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

らせん階段とカタツムリ

人が生きる道のりは
らせん階段にそっくり。
季節の変化のようにぐるぐると
似ている感じの現象をめぐり
少しずつ立ち位置を変えて
階段をあがっていく。

たまには少し下りてみたりする。
らせん階段の中心部分から
将来を見上げてみたり
過去を見下ろしてみたり
自分の階段周りをみまわしてみたり。

嗚呼なんだか似たようなこと
いつかもあったなあ。
あのときはどうしたっけ?
などと考えてみたりもする。

階段の幅が狭くなって
カタツムリの貝殻のように
きゅうっと狭くなって
歩けなくなってしまう状態が
心の病なのだと思う。

階段を歩きやすい幅に
整えなおす方法を
教えてもらうことはできても
最終的には自分でやるしかない。

ねえ!先に行かないでよ!
アタシを助けてよ!
俺を見捨てないでくれ!

そう叫んでも
近くのらせん階段を昇る誰かが
その人の階段を作ることはできない。

雨あがりにはたくさんの
カタツムリが姿を見せる。
のんびりゆっくりと
湿気を味わいながら歩いている。
心の病とともに生きる
リズムや在り方と重なる。

そんなイメージが今朝
起きがけに降りてきた。

今日はとてもいい天気。
窓を開けて空気を入れ替えながら
ピンクのリボンを作ってます。

素敵な日曜日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna