アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

美の基準

経済的に恵まれた家庭で
生まれ育った同級生が
剣道着の姿で夢に登場した。

彼女は頭脳明晰で
容姿にも恵まれたタイプ。
3年前実際に再会したとき
いい感じに年齢を重ねている
姿と笑顔が好印象だった。

夢の中では
「若さと美の保持」に
金銭をつぎ込むタイプの
象徴的な姿として現れた。

美容注射でパンッと張った頬。
きっちり染めて
手入れの行き届いた艷やか髪。
とりまきのような女性の
ほめ言葉を口では否定しながら
当然だと思っている態度。

とりまきの若い女性に
聞いてみた。
彼女のこと好き?
側にいたい?

意気揚々と口角をあげた
若い女性が答えた。
はい!きらきらしてる!
裕福な香りがする!

なるほどね。

自分が抱く「美」について
思いめぐらせているときに
肉体の目が覚めた。

私にとって理想的な
大人の女性のほとんどが
素敵なシルバーヘアで
肌には自然なしわがある。

身体はひとつしか使えない。
だから髪の色も肌の感じも
自分好みの美の基準に
沿う形で整えていく。

白髪や肌の変化をどう扱うか
ちょうど過渡期の今
改めて将来の自分像を描く。

いつまでも若く見られるように
手間暇と金銭を使いたい?

外見も中身も森の奥の
魔女のようになりたい?

他人の描く美の基準に
自分の「好き」を
すり合わせる必要なんてない。

昨日は夏至。
夏が始まりました。
素敵な夏になりますように。


Foto Yaegashi Luna