大学の英文詩の授業で
耳にした詩の一節。
題名も作者も年代も
覚えていない。
語呂の良さと意味の実直さが
あの日以来
ワタシの脳のヒダに染み込んだまま。
空を染める夕焼けも
青空に散らばる雲も
わさわさと生えている草も
綺麗に見せよう
感動させよう
そんな雑念はカケラもなく
ただそこにあるだけ。
そして移ろいゆくだけ。
空はただ光を受けて色を変える。
雲はただ風に流されて動く。
草はただ我が種を残すためだけに
根を張り枝葉をのばす。
見られることの意味などない。
Let nature be your teacher
ワタシの師は
言葉を発することなく
ただ存在している。
foto Yaegashi Luna