人は得意分野のことに関して
劣等感を抱きやすくなる。
世の中にごまんといる
上級者と比較してしまうから。
これは私自身によく当てはまる。
絵や立体構造作品が大好きだから
素晴らしいものを目にする機会が多い。
劣等感というよりは
まだまだ世間様に届けるような
レベルじゃないな、と
自己採点を厳しくしてしまいがち。
刺激を受けるために
素晴らしい作品達に触れることは
とても大切なことだけれど
ブレーキになることもある。
誰かの作風に憧れて真似をするのは
技術を向上させる王道。
実際に手を動かすことで
その作業が合うか合わないか
体感としてわかる。
ボイストレーナーも
同じことを言っていた。
歌が上手くなりたかったら
似てるタイプまたは真似しやすい歌手の
歌い方をなぞってみる。
あれもこれも真似できるように
なってくると自然に
その分野の技術力がアップする。
幼子がなにかを覚えるときのように
まずはそれらしい音や動きを真似る。
そこから始めて
やがては自分のやり方を
誰もが見いだしていく。
真似はなにかを極めたいときの入口。
スタートでもあるし
変化をもたらすスパイスにもなる。
今までは猫と植物の真似を
好んでやってきたけれど
今年からは人間技の真似もやってみる。
外は雨。
窓枠のレンガに置いたマグの
少し冷めたロイヤルミルクティーを
飲みながらのつぶやきでした。
素敵な週末をお過ごしください。
Foto Yaegashi Luna