アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

未来を考えた買い物

白猫スカイのごはん皿の
下に敷いてあるマット。
コットン素材の足ふき用。

なくてもいいのだけれど
時々ひっくり返す
飲み水を吸収するから
便利なので敷いてある。

スカイと息子達は
元旦那の家で暮らしている。
ときおり大好物の餌を持って
毛づくろい・爪切りなど
男達がやらない世話をしにいく。

私が家を出てから
一度も敷物を洗っていない。
もう処分するしかない。
それほどに汚れがひどい。

持ち帰って洗ってもいいのだが
実験的に放置しておいた。
いつか彼らはマットの汚れを
なんとかしようと
考えるだろうか、と。

どうやって洗うの?

そう聞かれた。
洗い方を知らない。
だよね。
いろんな物達の世話は
私がやっていたから。

他の家でやれば
その作業に支払いがつく。

家でやっていても
現金収入にならなければ
「なにもしていない」と
思っている人の側にいたら
汚れた足拭きマットのように
ボロボロになってしまう。

物に対する考え方や
先のことを考慮する
尺度が違うのはわかっていた。

元旦那も彼の家族も
ごみ箱や足ふきマットは
消耗品だと思っている。
ほとんど手入れをせずに
汚れたら捨てる。

土足生活の家に
数枚の足ふきマットは必須。
全てコットン素材を選ぶ。
まとめて洗濯機で洗えるから。
消耗したバスタオルから
作ることもある。

彼はここ数年で何度か
キッチンや玄関の足ふきマットを
買い替えている。

滑り止めのゴムが
裏についた製品。
洗わずに汚れたら処分する。
これを母親がやっているから
息子もあたり前にやる。

次々に捨てた物の
行く先のことは考えない。
それは息子達のその先の
その先の世代まで朽果てない。

買うならなるべく長く使う。
処分した後に土と水に
負荷がかかりにくい物を選ぶ。
その発想がない。

私自身、徹底的にストイックに
大地と水の負担を減らすという
選択をしている訳ではない。
できる範囲でやっている。

生活雑貨や身の回りの物を
きれいにして整えることは
心身の健康の基盤。

新しくてきれいな物は
新鮮なエネルギーを
運んできてくれるけれど
物は大切に使えば
長いこと寄り添ってくれる。

適量の物を大事に使えば
無駄にお金が出ていかないし
ゴミも増えない。

こんな単純なことが
できなくなっている人が
たくさんいて
家も人も社会も
歪みとゴミを溜めている。

スカイのごはん皿の下の
汚れた敷物は処分する。

こぼれた物を吸い取って
ボロボロになったマットは
ワタシの身代わり。

針仕事へ行ってきます。
素敵な1日を。

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Foto Yaegashi Luna