アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

さよならはバレンタインデーに

できすぎた偶然。
それを運命または
シンクロと呼ぶ。

3年前の離婚調停に
指定されたのは
バレンタインデー。

激しいケンカ別れでは
なかったので

「こんな日に離婚裁判する
 カップルたくさんいるね」

と私達はクスクス笑っていた。

今年バレンタインデーに
針仕事の職場に
いったんさよならする。

私も経営者も望んだ訳ではない。

イタリアの決定事項によって
50歳以上の未接種者は
仕事ができなくなる。

10月からずっと
仕事をするために
自腹で48時間有効の
グリーンパスを取得して
職場へ通っている。

2月まで累積すると
8〜10万円くらい払って
仕事へ通う許可証を
買っているようなもの。

身近な感染者は
ほとんど注射済の人。
それなのに彼らには
長期間有効の
グリーンパスが発行される。

40代以下の未接種者は
バレンタイン以降も
グリーンパスを取りながら
仕事場へ通うことができる。

もちろん自腹。
毎週6000円くらいかかる。

「病院へ行く可能性が高い人々を
 守るために義務化します」

とハートマークのついた
絆創膏を貼った腕の写真を
載せた通達が出たのは
つい4日前のこと。

仕事をしていなくても
見つかれば罰金100ユーロ。
働いている人なら
経営者と本人に罰金。

自分と周りの人に
害が及ばないものなら
決まりは守る。

身体を守るためなら
矛盾だらけのルールには
従わないと決めた。

人権侵害のお知らせに
半分は従って仕事場へ行かない。
でも個人として見つかっても
罰金は支払わない。
そう決めた。

あと1ヶ月で卒業する
職場へ行ってきます。

素敵な1日を。

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Foto Yaegashi Luna