アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

突然現れたライバル

どんな集団にも
エース級の人材は必ずいる。
リーダーになったり実力者だったり
形は様々だけれども
その集団を引っ張る。

自他ともにリーダーだと自負があり
実力もある人の目の前に
突然ライバルや新人が出現。
これもよくある構図。

さて新参者に対して
どんな態度を示すのか。
そこにその人の器や深層心理が
ありありと映し出される。

イタリアの田舎町でも
そんな現象を垣間見た。

手先が器用でアイデア豊富な私が
地元のかぼちゃデコレーションの
コンテストに参加したら
トップ賞を獲得した。

お決まりのハロウィンランタンじゃ
おもしろくないから
花柄のデコレーションを施した。

地元には金持ちで美人で
手先が器用な人として知られていた
リーダー格の女性がいる。

直接何かを言われた訳ではないが
彼女からさり気ない
「ライバル排除感」を
その後ちょくちょく感じた。

カーニバルの手作り衣装コンテストで
ふたりの息子達に作った
セキセイインコの服は
自作だからという贔屓目を減算しても
なかなかの傑作だった。

だけど入賞すらしなかった。

お祭りとコンテストには
直接参加しなかったので
後から写真を見ただけ。

どう考えても排除臭が
ぷんぷんと漂っていた。

コンテストに勝ちたかったから
衣装を作ったわけでもないので
ふ〜ん、田舎町でもちゃんと
こういうことあるんだなあ、と
心の中で笑っていた。

イベントの企画に携わる
主格的な人は例の彼女だ。
息子達が着てる衣装を
誰が作ったかは一目瞭然。

ふとこんなエピソードを
思い出したのは
YouTubeで後藤真希さんと
ハラミちゃんの動画を見たから。

とても楽しそうに
ストリートパフォーマンスで
歌って踊っている彼女。

蛇足だけど日本人の観衆の
ノリの鈍さにはいつもついつい
もっとリズムを楽しめよ!と
言いたくなってしまう。

モーニング娘。の頃は
いろいろ大変だったろうな、と
彼女の人生を想像してみた。

天賦の才能や容姿があるからこそ
味わう苦労もある。
それまでチヤホヤされていた人物が
自分の立場を脅かす存在として
ライバル視したりするから。

自分がリーダーをやっていて
ぐんぐんと実力を伸ばした
新人に怯えた経験もあるので
どちらの立場もわかる。

そんなこんなのエピソードも
人間ならではのお楽しみ。

針仕事から帰宅しました。
お昼ごはんを作ります。
素敵なひとときをお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna