アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

葛藤を解きほぐす

葛藤を感じるとき

絡まり合った蔦をほぐすように

丁寧に自分と向き合う。

 

どうしてその絡まりが

自分を締め付けるのか。

その根はどこにあるのか。

 

時には日常生活を

半ば放棄してでも

とことん自分に集中する。

 

見ないふりはしない。

感じないふりもしない。

 

だからトンネルの出口に

たどり着くのは

きっと通常の人より早い。

 

あまりに早すぎて

私が葛藤と向き合っていることに

気付かない人もいる。

 

それぞれのリズムがあるから

早い遅いが問題なのではない。

 

見ないふり感じないふりを

長いこと続けてしまったせいで

葛藤があることにすら

気付かない人がたくさんいる。

 

自分に真っすぐに向き合うと

見たくない部分も

受け入れられなかった部分も

くっきりと浮き上がってくる。

 

どんな欠片も自分自身だから

私はまるごと受け入れて

優しく微笑む。

 

そうして葛藤を解きほぐし

すべてを受け入れたあと

世界は輝きを増す。

 

雨上がりの街のように

埃が洗われて

その光はやがて静かに

波紋を広げていく。

 

 

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foto Yaegashi Luna