アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

服の作り方と決め方、そして扱い方

服を作る過程を

人生になぞらえてみる。


おぎゃあと生まれたとき

人間はまだ形になっていない布。

素材や柄は両親から受け継いだ

遺伝子で作られている。


身長がどれくらい伸びるか

髪の毛・瞳・肌の色などが

織り込まれている。


兄弟姉妹で違う面がでるのは

布の柄違いだったり色の違いだったり。

素材は似てるのに服のデザインが

まったく違うかもしれない。


成長とともに自分に合う服を

デザインして作っていく。

完成したと思って身にまとうと

違和感を感じたりする。

成長に応じて作り直す。


せっかくひと針づつ縫ったのに

最初のデザインからやり直す場合もある。

誰かに手早く縫ってもらった服で

満足して手直ししない人もいる。


似合うよ、と言われてもピンとこなかったり

他の人が着ている服を欲しがったり。

見栄えがよくなるように

ボタンやリボンを派手にしたり。


そんな試行錯誤の合間に

ふと幼い頃描いていたデザインを

思い出して心が踊り

もう一度まっさらな布から

作り直してみたりする。


服を作る方法もアレンジも手入れも

人の生き方とそのまま重なる。

自分が服をどう扱っているか

どんな風に決めてどう着てるか

そんなことを見直すと

自分が人生をどう扱っているか

みえてくるかもしれない。



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Foto Kitayama Hikari