アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ボーダーラインの綱渡りと架け橋

私が今の人生で探求し続けている

テーマのひとつが

ボーダーライン(境界線)。


正常・異常、天才・狂人

男・女、陰・陽

正解・不正解、内・外


ふたつの要素の境界線上にある「・」

またはどちらでもないグレーゾーンに

いつも人間界独特の課題が

ごろごろ転がっている。


はっきりと区分できなかったり

分類できないジレンマは

人を苦しめたりする。


最近YouTubeで目にした

癒やし系動画のお文具さんに登場する

「名も無き者」がこの境界線キャラ。


たぶん世の中の多くの人が

このキャラクターが表現している

不安や恐怖を実際に体感している。


何者でもない自分に

果たして存在価値はあるのか?

どうしてココに居るのだろう?


何かを成し遂げた人。有名人。

夢を叶えた人。結婚した人。

彼氏彼女がいる人。子供を授かった人。

人気者。美男美女。特技のある人。


どれにも当てはまらない自分は

いったいここで何をしているのだろう?

そうぼんやりと感じる人は

きっとごまんといる。


どの枠にもあてはまらない人生は

綱渡りに似ている感覚。

怖がって足元ばかり見ていても

ちっとも動けないし

綱がくくりつけてある向こう側に

何が待ち受けているのかわからない。

落ちたら何が起こるのかわからない。


できることなら

すでに誰かが作ってくれた

頑丈な橋を気楽に歩いて行きたい。


だからリーダーシップをとれる人や

安全な道順で行きたい場所に

たどり着く方法を伝授している人に

ついて行きたくなる。


でも私の資質には合わない。

いろんなボーダーラインを観察・体験して

学んだことはたくさんある。

私は綱渡りをすることを決めた。

すでに誰かが作ったレールの上を歩くと

どうしても違和感を感じてしまう。


私が架け橋を作れる分野はなんだろう?

消去法で考えてみた。

ジェンダー・国境・経済・政治・スポーツ。

これらは興味が薄い世界。


好きな世界は言葉・文字・形・音・色。

ことばにできる世界とできない世界の

ボーダーラインを歩く。

特別な方法を発明する必要はない。

実存している様々なやり方を

かけ合わせるだけ。


薄ぼんやりとみえていた綱が

だいぶスッキリと視界に映る。

綱にリボンや鈴を飾り付けながら

好きなリズムにのって

踊りながら歩こう。


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Foto Yaegashi Luna