アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ボイストレーニングのメニュー

トレーナーが説明していた。

ボイストレーニング内容は

その人の目的によって

まったくメニューが違う、と。


まずはレッスン生の立場。

解説者や司会者用の発声練習。

プロ歌手のスキルアップ。

アマチュアのカラオケ対策。

それぞれ違って当然。


そして何をトレーニングするか。

発声練習つまり声の出し方。

アクセントやリズムの使い方。

感情表現。


単に声を響かせることと

何かを表現することは別の技術。

文字も然り。

意味とつづりを覚えることと

それを使って表現することは別物。

スポーツでも同様。

基礎体力と技の練習は別メニュー。


声が大きくて響く人がすべて

歌が上手いとは限らないし

言葉をたくさん覚えれば

文章表現力があがる訳ではない。

基礎体力があっても

そのスポーツに適した動きは

練習しないと身につかない。


基礎と応用はどちらも大事。

どの分野でも。

日々の暮らしも同じだな、と思う。

心身の健康を保つための基本行動。

暮らしを彩る技。

どちらも欠かせない要素。


どの分野においても

とことん突き止めていくと

「悟り」の境地に近いなにかを体感する。

気迫や雰囲気といった

目には直接「正解」が見えにくい

なにかを感じるし使えるようになる。


完璧にマスターすると

その「なにか」を使っていることすら

意識にあがらなくなる。

使いこなす本人の質に溶け込む。


そして日々が流れると

身体と心と環境の変化に応じて

変容をする時期が来る。

そんなことを私達は繰り返している。



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Foto Yaegashi Luna