アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

誰かのために何かのために

クリスマスにちなんだ

ショートストーリーをみた。

セリフはほとんどない。

映像だけで感動を促す見事な完成度。


展開やラストシーンが

想像できる流れのストーリーには

安心感があるけれど

惹き込まれる感覚が薄い。


先程観た映像は

ストーリー展開が読めなかった。

主人公が写真を見て

何かを始めたことは理解できる。


周りの人が呆れても

彼はその行動をやめない。

少しづつ彼が変化していく様子がわかる。


周囲に奇異な視線を投げられても

彼はたったひとつの

「やりたいこと」のために

黙々と動き続ける。


クリスマスの夜に彼の娘は

父がなぜ、何のために

動いていたのか腑に落ちて

静かに涙を流す。


プレゼントを直接受け取った

彼の孫は祖父の費やした

時間と労力を知らない。


ただ愛らしい笑顔であっさりと

あたたかな愛を受け取る。

きっと祖父は孫になにも語らない。

それでいい。

その子はことば以外の肌感覚で

すべてわかっているから。


人はどこまでも進化できる。

原動力が自分のなかから

自然と湧き起こるときに。


誰かのために何かのために

やることやらないことは

必ず自分自身に戻ってくる。


もうすぐクリスマス。

どんなプレゼントが届くかな?

素敵な週末をお過ごしください。


f:id:yluna:20201219170401j:plain

Foto Kitayama Hikari