アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

土の時代の財産と風の時代の暮らし

占星術の世界で土の時代と呼ばれた

約250年が幕を下ろした。

家・車・土地といった目に見えて

触ることのできるものが重視された期間。


肩書・名誉職・学歴・職歴といった

所属グループの中で「より良い」と

言われるものを求めて頑張った時代。


その傾向が薄れてゆく。

風の時代は軽やかになる。

定住・定職の概念は選択肢のひとつ。

肩書や学歴は単なる一個性となる。


所有という願望も薄れてゆく。

たくさん持っていないほうが楽。

そんな価値観が広がっていく。


清貧や反物欲精神ではない。

必要なときに必要な物があるという

信頼と安心感があれば

所有物は少なくて問題ない。


実際にロックダウンや自宅待機期間に

助けを求めればちゃんと援助は

やって来ることを体感した。


所属しているコミュニティの

安全性を肌で感じた。

周りの人が困っていたら

できることはする。

同じような感覚の人々が

住んでいる場所で暮らしている。

そのありがたさを実感した。


土の時代に人が追求した

快適な暮らしのための道具や設備。

それはありがたい財産。


自動車で通勤できる。

スイッチひとつで暖房がつく。

温度調節できる電気オーブンで

簡単に焼けるお菓子。

どれもこれも素晴らしい。


疑問を抱きながらも

学校や社会と折り合いをつけて

学んだことも固有財産のひとつ。

古い情報のアップデートは必要だけど

何かを学ぶときのコツは

ダンスの振り付けのように

身体が覚えている。


そんな財産を活かしながら

風の時代を楽しく暮らしていく。

私は今かつてのワタシの理想郷で

夢にみていた暮らしをしている。


まだまだやってみたいことはある。

だからずっとここで暮らすかどうか

未来のことは全くわからない。

自分軸を持ったまま風に任せて

旅をするように生きていく。


庭の木々が芽吹いてきました。春ですね。

笑顔あふれる日曜日をお過ごしください。



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Foto Yaegashi Luna