アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

これからの人生に持っていくもの・あきらめたもの

最近気になった物がいくつかある。
リサイクルショップで
麻のモスグリーンの服を買った日

豪華な白いグラスセット
和やかな水玉のコーヒーセット
天使のついたアンティークのスプーン
木製のオブジェ

この4つがとても気になって
次回この店に来たら
全部買って帰ろうかな
と考えながら店を出た。

家に戻ってきて
穏やかで楽しい夏休みを
過ごしている時に
全く頭によぎらなかった
この4つのモノ。

私は本当に欲しいのだろうか?

ひとつひとつ
手にとって使っている様子や
目の前にある眺めを想像してみる。

この家に連れてきたら
きっと噛み合わない。
ちぐはぐな状態になる。

使わないで飾るだけの
オブジェを除いてそう感じる。
とてもリアルに作られた
木製の果物達。

触ったりながめたりするだけで
幸せ感を喚起させるように
体内からあたたかな感覚が
湧いてきたので
リサイクルショップに再訪した。

ところが。

すでにお気に入りの
木製果物オブジェはなかった。

ちぇっ。
なるべく隠しておいたのに。
すでにお宝ハンターが
見つけてしまったのだろう。

そう。
購入保留にするとき
ワタシはその商品を隠す。
ほんの少しだけ。

いいな、と思って
すぐに買わない場合は
少し目につきにくいところへ
移動させるのが常套手段。
もちろん他人の店なので
限界はあるけれど。

さて、仕方ない。
せっかくだから、と
リサイクルショップをうろつく。

①グリーンの服
②キャンドルスタンド
③ハードカバーの本

この3つのアイテムを買った。

欲しかった物事を
あきらめたとき
自分の手もとに残るもの。

それは学びと優しさと知恵①
暗がりで見えた光源の在り処②
しっかりと刻まれた歩みの跡③

そんな象徴的な物であることに
今朝気がついた。

本当に人生はシンクロだらけ。
自分の選択が目の前に
これでもか、と現れる。
実際に。現物として。

それに気づくか否かで
人生模様はがらりと変わる。

まるで影と光が反転するように。
ネガから写真ができるように。

過ごしやすい季節の
気配が色濃い朝です。

素敵な週末をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna