アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

恍惚感を体感できる機会を増やす

身体も心もうっとりと

誰かや何かと融け合う感覚を

体感できるチャンスを増やすと

人間という生物はバランスを取りやすい。


肉体を持って生まれた時点で

内面の性感覚に関係なく

男か女どちらかの入れ物に入って

だいたい80年くらいの時を過ごす。


そもそも容器が完成形ではないから

自分の欠片がどこかにあるはず

という前提で人生をスタートさせる。


おおもとを手繰り寄せれば

私達はみんなひとつなのだけれど

バラバラになっていろんな体験をしたくて

それぞれ似合った身体を選んで生まれてくる。


最もシンプルに恍惚感を

体感しやすい行為はセックス。

突起物と穴がぴったりであれば

パズルゲームに置き換えたって

その喜びがわかりやすい。


実際のパートナーと相性がよければ

人間は心身ともに健康であることが多い。


次いで体感しやすいのは音楽やダンス。

リズムを合わせて融け合う感じは

演奏者であっても視聴者であっても

ダンサーであっても観客であっも

実体験したことが何度もあると思う。


ちょっとハードルが高くなってくるけれど

料理やサービス業、家事や単純作業でも

恍惚感を体感することができる。


この場合五感を研ぎ澄ます必要があるので

少しばかり訓練しないとエクスタシーは

感じ取りにくくなってくる。


でも難しいことではない。

肌触りのいい毛布や服にうっとりする感覚や

料理時の音や香りに神経を傾けることを

意識するだけでどんどん感性は磨かれる。


タイミングよく接客するのも

ものすごい心地よさを感じる行動。

ベテランのファーストフード店の店員さんを

観察してみればそれを傍から感じることも可能。


理想のパートナーと出逢いたいなら

自分を磨けといわれる所以は

ここにあると思っている。

エクスタシーを体感できる場と機会を

増やして行くことでエネルギーの動きを捉え

心地よく融け合うことが上手になる。


人・物・自然、全ての粒子と交わり

一体感を感じて融け合う感覚は

肉体を持って生まれた生物の最高の贅沢。


自分にぴったりの人がいないから不幸だと

嘆く人がすべきなのは自分自身を見直すこと。

理想の相手にふさわしい人間性をもってる?

ぴったりだ!と思える人が一緒にいたいと

感じてくれる魅力はある?


取り繕う必要はない。

素の姿で楽しめない人とは所詮長くは続かない。

人であっても。仕事であっても。


本当に美味しい!と感じるものを

味わって食べるだけでもいい。

それも実にわかりやすい融合だから。


そうやって人生を愛しみ楽しんでいる人は

たいていセックスも上手い。

なにをどうすれば

目の前の物や人が最高の状態になるか

無意識のうちにデータが蓄積されているから。


周りのせいにばかりしている人は

営みのコツをつかめないどころか

自分のお腹のたるみを棚にあげて

女は若くないとダメ!男は経済収入が全て!

などと見当外れの刷り込みに洗脳されてしまう。


薄曇りの日曜日の朝

友達にメールを送ったときに

そんなことが浮かんだので書きました。

素敵な週末をお過ごしください。



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Foto Yaegashi Luna